パンプキン・シザーズ第5巻

maeoki2007-02-08

Pumpkin Scissors(5) (KCデラックス)

Pumpkin Scissors(5) (KCデラックス)

少尉と近衛兵の決闘は予想通り少尉の勝ちで決着。前の巻の最後で自分の立ち位置を確信しているから負ける展開はありえないか。相手の武器を弾きとばしておきながら、剣で切りつけずに平手打ちで締める辺りはこのキャラらしいところ。
オレルドが隊長代理を務める3課が平民たちを軽微な罪で逮捕することで事態を上手く収めたわけだが、完全にすっきりとは行かなかった。レオニールは元よりホースト候も裏がある人物ということがわかっていよいよ陰謀の匂いがしてきている。まあ、レオニールはよくても中ボスクラスじゃないかとは思うけど。
後半はローデリア王国の王女であるセッティエームが登場。幼少にして大人なみの知性を持ち、口調は「妾(わらわ)は〜じゃ」という、アリス公女(少尉)とは違った意味であざといキャラ設定である。小さな身体で「てこ てこ てこ」と歩く様子がまたかわいいもんだからずるいよなぁ。マーチスが彼女を評していわく、

感情は子供で でも考え方は厳しくて‥‥
少尉に ちょっと似てる

らしい。
そのマーチスに0地区で悪党から助けられたからだけでもあるまいが、どうやら好意を持った様子。一応、対価以上のものを引き出すために絆を結んだ、という建前ではあるようだけど、それにしても、まさかマーチスがカップリングの相手になるとは思わなかった。