パンプキン・シザーズ第13話「粗野にして美味」

maeoki2007-03-07

セッティエームの造形に関しては、冒頭の横顔がまだ小学生くらいの年齢にしては鼻が高すぎるのと正面顔で釣り目になっていないのが気にはなるが、見ていれば何とか慣れる。声はもう少し高貴さがほしい気もした。何しろ、ただのお嬢様ではない一国の王位継承権を持つ存在なわけだから。
作りとしては台詞の細部が多少違うくらいで忠実に原作をなぞっているので不満はない。「下種の厠」で出会うというシチュエーションもそのまま使ってある。ごろつきと戦う場面ではマーチス一人で二人を倒しており*1、多少原作より能力値が高い? まあ、姫が彼に好感を持つためにはそれくらいのがんばりはあってしかるべきかな。上手く片付けたところにステッキンの運転(一応車は運転できる年齢なのか)する車で少尉やお付きの従者が到着するのは逃げる過程を省くためかも。
正装した姫が3課にやってくるところでかかる音楽がかの「マイスタージンガー前奏曲とはまた有名なのを持ってきたものだけど、ドイツ的な雰囲気の世界観だから悪くはない。今回の話のクライマックスである、マーチスにキスをするシーンは漫画だと2コマですましているところをもう少し詳しく描写してある。横からのカットを見ると、キスした場所は「ホッペ」ではなさそうだ。それにしても、この話だけで終わらせるにはちょっともったいないキャラである。なまじ敵国の重要人物だけに簡単には扱えないのも事実だけど。

*1:漫画は姫が王家直伝の護剣術で一人の手首を折っている。