パンプキン・シザーズ第14話「焔、いまだ消えず」

maeoki2007-03-15

ようやく原作の本道に戻る。作画もおおむね好調でアップの少尉は非常に見栄えのする顔になっている。後半、水路に向かう車上の表情などは凛々しさが出ていて非常にいい。やはり主役だけに微妙な絵で描かれるとすぐにわかるしそちらばかり気になってしまうから、これくらい安定してくれるといい。
前回のセッティエームは目の描き方に違和感もあったけど、基本的にアニメになると端正な顔になる傾向があり、今回でいえば麻薬につかった父を持つマリエルは原作以上の美人さんになっている。水道局の若者がちょっかいをかけているところに割り込むオレルドのたらしぶりも、半分は演技だろうが半分は本気だろう。長い髪が次の話で切られてしまうのはもったいないけど。
宇宙に出るような特殊服を着たハンスも登場するが、イメージよりは随分いたいけというか結構な美声である。誰かと思えば、神無月のソウマ君か。まあ、服のかさで膨れて見えるが、原作3巻での過去の様子を見ると割と素朴な少年だったみたいだからこれでいいのかな。
あと、小ネタだしどうでもいいといえばどうでもいいのだが、マーキュリー号が矯正施設へ行っていた訳を少尉が話すシーンがカットされているのは残念。麻薬のにおいをかぎつけたりして、せっかくいいところを見せている話であれな事をばらされるとかっこうがつかないとはいえ、シリアスな要素だけ取り出すのもこの作品らしくない気はするのだが。