パンプキン・シザーズ第9話「朝霧の女」

maeoki2007-02-07

何だか平和な話が続くなぁ。今回もアニメオリジナルっぽい。えらく作画がいいので目の保養にはなる感じだけど。公式の情報を見る限り、漫画の本筋路線になるのは13話からかな。
脇でいつも女の子とよろしくやっているイメージのオレルドが主役の話だが、こういうキャラが本気になると、たとえそれが自分の得意とする色事であっても上手くいくことはまずなさそうな。そもそも、せっかくきれいな夜景が見える場所に連れてきていい雰囲気を作ってもそこでの台詞がいかにもまずかった。

忘れちまえよ、戦争に行った男のことなんて。
帰ってこない男のことなんて考えても……仕方ないだろ。

この言葉だけ見ると単に下心だけの男と見られても仕方がないくらい(少なくともフィクションのセオリーとしては)言ってはいけない言葉ではなかろうか。後半の回想カットで垣間見える、ハンナの相手がどうやら幼い頃からの付き合いがある男という設定は決定的で、これでは仮にオレルドが結婚覚悟で挑んでも勝ち目がない。結果は案の定というか。まあ、伍長が言うようにハンナ(や他の多くの市民)にとっては「戦争がまだ終わってない」というのがこの話のテーマだからこれでいいのだろうが。
個人的には、ハンナの職業を称したステッキン曹長の「生活のために殿方に実を預ける不幸な女……」という言い方がなかなか奥ゆかしくてよかったな。