ヤングアニマル嵐No.3

maeoki2007-02-06

なぜかコンビニに置いてあったのだが、この雑誌もそれなりに認知されつつあるということだろうか。
ラブホいこうよ♥(鬼ノ仁 巻頭で扉は三つ折りカラーと、かなりの力の入れよう。なんとエロシーンなしという内容で、読みきり*1の分を読んでいる人には問題ないと思うけど今回が初めてという人には肩透かしかもしれない。何しろタイトルがタイトルだけに。
それでもコメディとしてのノリはいいので十分読めるとは思う。今回の話だと、迷い込んできた花嫁さんとかまくらで一緒にもちを食べる、などというシチュエーションはエロ展開しか頭にないようだとちょっと考えつかないだろう。今まであとがき漫画などで発揮していたセンスを本編でも生かせるようになったというべきか。巻末の作者コメントでは、「はじめまして、コメディ漫画家鬼ノ仁です。お姉チャンバラvortexやるためにテレビを買いました」と天然ボケをかましている。表紙のコピーに「No.1美少女漫画家」とあるのにこれである。

恋花温泉(川津健二朗 酔った楓花と主人公が一緒に風呂に入ってあれやこれやと。楓花が「乳○を吸ったら浮気」とか、「出したら浮気」とか面白いことを言ってからかっている。まあ、結局吸う方はともかく出す方は出してしまうわけだが。話の大筋としては、出て行くはずだった萌花や瑠璃香が残ることになったことでハーレム構造の度合いは地味に進んでいる。
オレたま(瀬口たかひろ、原作:原田重光 相変わらずの寸止めエロだが、今回はかなりよい。仮にも悪魔を名乗る者がキスをするのしないので悩むというのはどこまで初心なのかと思うくらいだが、まぁ漫画だから。フィクションにおけるこの手の設定はキャラの非現実的な潔癖さの理由付けとして都合がいいわけだし。
いずれにしても、強気な態度の裏で性的なことには極端に臆病というのは王道で、小悪魔エリスのツンデレぶりに磨きがかかっている。今回は封印されている恐怖の女王も夢の中に顔を出したが、「たま」の中に封印されているせいで「ザ○メン」まみれというカットで威厳も形無し。

*1:単行本「愛情表現」収録。