Cobalt8月号の感想

まあ、ほとんど読むところは決まっているのだが。
表紙: 瞳子が来た、という以外に書くことはない。今まで単行本にしろ雑誌にしろ、表紙に描かれるのは2年生トリオと祥子さまばかりだったことを考えれば他のキャラが入りこんだだけでも快挙だけど、この時期に祐巳と並んでの絵面は今更ながら決定的といえそうな。絵自体も、このキャラの素直になれないところが表情にも出ていてナイスである。
特集(ファンタジーがとまらない!): 扉絵*1がキュートで「魔女っ子*2予備校」などというタイトルまでついているものだから、てっきりそういうタイトルの作品でも出ているのかと思った。(笑)
天を支える者 古恋歌(前田珠子): 永遠に近い生命を持つ存在と人間との恋という構図は「王国神話」(明日香々一)を思い出させるなぁ。こちらは神的存在*3が男性なので性別は逆だけど。
マリア様がみてる 温室の妖精(今野緒雪): 例によって山百合会の面々とは関係のない話。新聞部の真美は出てくるが。ついでに言うとちょい電波なのも割といつものことかも。歴代妖精たちが各自に持っているニックネームは「フェ=フェアリー」、「シー=ピクシー」ということなのか。「メイ」はなんだろう*4
銀朱の花〜涼やかな水辺 後編〜(金蓮花): 格調高い文章はいかにもファンタジーにふさわしい。噂に聞く苛烈なストーリー展開の片鱗が伺えるが一応ハッピーエンドで締めている。でも、前編を読んでいないのでよくわからないけど、王カウルが62Pで言っている台詞*5の意味についてはうやむやになっている気がする。

*1:「さくらぐに」という人らしい。

*2:「娘」でないのは男の子もいるからか?

*3:「柱神」という名前がつけられている。「王国神話」では「大地神」。

*4:もう一度読みなおしたら、50Pの二段目でしっかり説明してあった。

*5:後悔しているとも!/子供なんていなくてもいいんだ。/「もう二度と、離れたくないんだ。アリシア