〜ファーストデートトライアングル〜

maeoki2007-03-13

マリア様がみてる 6 (マーガレットコミックス)

マリア様がみてる 6 (マーガレットコミックス)

表紙 巻が進むとバリエーションもつけたくなるのか1年生3人がそろう組み合わせながら祐巳が一番後ろという定番からは外れた構図になっている。まあ、次の7巻では祐巳がいつものポジションに来ているわけだが。
ファーストデートトライアングル 祐巳と祥子の場合、大きく話が動く段階は前の巻で終わっているので、いわば長いエピローグといった感じ。由乃志摩子さんに関してはそれぞれの相手(ちさと、静)と静かな対決があって心理的にかなり揺れるからこちらが本番かも。トーナメントでいえば予選は終了してあとは覚悟を決める決勝の舞台とでもいうか。品のいいリリアンのことで、はしたない喧嘩にはならないし最終的にはお互い同じ相手を思う仲間としての絆ができることになるのだが。
絵的、漫画的には各キャラの頬を染める表情が印象に残る。志摩子さんはやはり作品の美と夢を背負うキャラとしてロマンティックな雰囲気のカットが多い。祐巳祥子さまがらみで幸せそうな顔をしているのは上で書いたようにエピローグとしての話だから当然かな。由乃は……姉と話す場面がない分あまり表情は冴えないが、祐巳に仲良し宣言をされるところは照れた顔が見られる。
紅いカード モノローグを多用したアニメ版は非常にできがよかったので、さすがにそれを超えるのは無理だけど(まあ、あくまでも個人的に)、再現度は十分高い。最後に髪を切るという要素がアニメには追加されていたが、こちらは原作通り単にしばっていた髪をほどくだけになっている。