ヤングアニマル嵐No.1

月刊誌だから当然なのかもしれないが、まだ12月上旬で1号というのも変な感じがする。ちょっと気が早いというか。
恋花温泉(川津健二朗 ハーレム形態の中心にいる主人公の立場を正当化するために「男の甲斐性」を持ち出す楓花*1はさばけすぎている気がしないでもない。まあ、下手にヒロイン全員がNo.1になろうとすると泥沼&マンネリ化するからこれでいいのかもしれないけど。
愛情表現Ⅱ(鬼ノ仁 単行本に載っている同名のタイトルの姉視点の話。激しい妄想に終始しているのは同じ。エロ漫画家としての肩書きに恥じないエロな描写はいつも通りだが、基本的にシリアスなはずのその手のシーンでマツタケが(いわゆるモザイク的な使い方ではなく)出てくるのは一種の天然ボケなんだろうか。他にも「ダメ! ゼッタイ!」とかどこかで聞いたような言葉が出てきたり、弟が着ているシャツに「コミックメガストア」と書いてあったり、かなり作者が遊んでいる感じはする。
次号で続きがあるので、妄想から現実になるのかと思ったらカラーで6Pだからちょっと無理かな。あおりに「男の子の妄想ワールド」と書いてるし。
まじかるストロベリィまつもと剛志 ニコが劇中の時代劇ヒーロー「暴れん坊地頭」の台詞『武士の真の武器は刀に非ず! 勇気(こころ)だっ!』に影響されて本当の勇気とは何か、について学ぶ話。とはいっても、例によって抜けたキャラの多い漫画だけにぬるい方向にずれがちなのであるが。それにしても、地頭の三つ角&サングラスの仮面は普通ならギャグにしかならないのに、しっかりいい役として使われているのがこの漫画らしいところかも。
おれたま(瀬口たかひろ、原作:原田重光 出して(射精して)しまったらおしまいという某ユリア100式に似た設定(あちらは「挿入」か)なのは原作者が同じせいかな。
世界消滅のわなを仕込んだ悪魔少女が主人公を誘惑するだけだと話の展開に苦労しそうだと思っていたのだが、今回(第2話)はバイト先の女の子の服を透けさせるという手段で間接的に目的を果たそうとする。割と昔からあるギミックだけど、世界の運命と天秤にかけられると緊張感も増すというもので、読者サービスにもなって結構である。主人公にとっては大変なだけだが。

*1:ちょうど今月の嵐の公式ページの立ち読みコーナーでそのシーンが読める。