新刊記念のサイン会 in Fukuoka


確か2年前の1月にも「バラエティギフト」の発売に合わせて一度あったのだが、まさかまたこの地であるとは思わなかった。それだけ人気が長続きしているということかもしれない。コバルトの公式サイトを見ると前日は香川県であったらしいし、大都市だけのイベントではなくなっているのか。
前回もそうだったように、列に並んで待っている間にちょっとしたアンケートを書くことになっていて、「どこから来ましたか」とか「好きなキャラは?」とかの質問があった。自分は気に入った作品はたいてい主人公も好きなことが多いので「祐巳」と書き、ついでに「祥子さまが卒業しても続けてほしい」と書いておいた。まあ、そう思うようになったのは最近*1なんだけど。
それはともかく、サインをしてもらう場所ではまず「ごきげんよう」と挨拶をしてくれるのはお約束。当然自分も返すのだけど、やはりあれは実際に口に出すと照れくさいものがある。今野先生に「友達同士でたまに使うことがあります」みたいなことを言ったら、「日常の挨拶にしてください」と言われたんだけど、原作者直々のお墨付きでもなかなか実行するのは難しいというか。
ひびき先生には「黄薔薇が好きだったりするんですか?」と質問をぶつけてみた。自分がそう思ったのは、有馬菜々がまだ山百合会に入っていないキャラであるにもかかわらず結構挿絵に登場しているからだけど、「特にそんなことは……」と言葉を濁されてしまった。まあ、仮に好みがあるとしてもはっきりとは言わないものなのかもしれないけど。
後は、両先生に握手をしてもらって終了。ありきたりだが「がんばってください」と言っておいた。まあ、他に言いようもないし。
新刊はまだ最初の数ページを読んだだけだが、

夕方、外で二人抱き合ってわんわん泣いていた紅薔薇姉妹

という文がなんとなくおかしい。前巻のしっとりした終わり方を覆すような、アニメで言えばデフォルメ絵が似合うような表現である。自分はてっきり祥子さまは泣いていなかったのかと思っていたけど、よく読み返したら、「どうして祥子さまの目から水が落ちてくるのだろう」とか「一緒に泣いてくれるお姉さまがいる」という文があった。祥子さまは祐巳の前では本当に素直なんだなぁ。って、これでは前巻の感想だけど。

*1:祐巳と祥子さまの関係がこの作品のメインなのは揺るがないと思うけど、祐巳というキャラの精神的な成長率の高さを見ていると薔薇さまとなっても結構立派にやっていけそうな気がするし、それを実際に文章で見てみたいという気がしてきた。