ザ・スニーカー2月号

今月末に次号が出るのでかなりいまさらではあるが、毎号の様に買っているのに感想を書かないのももったいないし、細かいことを気にしてもしょうがない。ただ、全部で300P以上ある中で読むのは三分の一くらいだからコストパフォーマンスの悪い買い物ではある。

表紙

長門ゴスロリ。無口少女との相性のいい服装だからこの選択は正しいかな。少なくとも他の二人よりは適任だろう。黒白メインの配色の中で袖とお腹の一部分に見えるシャツとスカートの裏地がピンクなのがいとう氏独自のセンスか。次のハルヒ特集の扉絵にもなっているが、それにしても足が長い。

巻頭特集 涼宮ハルヒの贈物

アニメの設定画や谷川氏といとう氏のインタビューが載っている。アニメ版のワンカットというかイメージイラストの様なのも見開き2Pで一つあるが、目を真っ黒に塗っているなど色塗りが濃い目な分ちょっとどぎつい感じにも見える。おまけで各キャラの身長対比表が小さく載っていて、朝比奈さんが152センチと一番小柄(キョン妹やシャミセン除く)。「憂鬱」61Pの記述*1からするとこれくらいが正しいのか。ちなみに、長門が154センチ、ハルヒが158センチ。
インタビューでは長門のメガネ復活を望む声がある、という編集の話に谷川氏が「そんときは新たにメガネっ娘を出すと言うことで。そんな予定はないですが(笑)」と答えている。個人的には長門は今のままがいいので安心した。あと、いとう氏は「(ハルヒは)ただのツンデレっ娘じゃないんだぞと*2」と言ったり、「これからは『素直クール』がくるらしいですよ」と言ったり、かなりネットまたはおたく用語にも通じている様子。

涼宮ハルヒの退屈 ワンダリング・シャドウ①(谷川流×いとうのいぢ

普通に面白く読んだのだが感想が書きにくい。キョンたち一年生が三学期の期末試験を終えたところから話は始まっていて、このシリーズもキャラクターたちが進級するまでになったかというちょっとした感慨もあるけど。幽霊退治の依頼かと思いきや、実は違ってて、というところで次号になっている。

99番地のクロニカ Case2 Jack in the Box(椋本夏夜

前回のバイオリンの精(?)の話に比べると多少起伏に乏しい感じがする。魂が宿る品が最後にならないとわからないので、宿った女の子が綺麗なものにこだわる理由がわかりにくいせいかも。まあ、毎号この作者の絵が大量に見られるのは結構なことなんだが。漫画としても十分まとまっている。

魔法薬売りのマレア(ヤマグチノボル×TASA)

この作者は少しバカの入ったキャラが異性に迫るシーンを書かせると筆が乗るようだ。某「ゼロの〜」シリーズでいえば才人とかシエスタとか。この話でのその役割は妹かつ主人公のマレア(13歳)である。
マレアの想い人は兄のミソギだが、当然のごとく兄妹間のタブーなどはお構いなし。無愛想で気難しい性格の兄に構ってもらうのがうれしいというレベルだからかわいらしいものだけど、お説教されたり怒られたりするのがうれしいという辺りはたくましいというかおバカというか。自分の兄に対する気持ちは愛である、といって迫った挙句、怒らせるためにわざと謝っておいて本当に怒ったら「ああ! 怒ってる兄さま大好き!」と大喜び。本当ようやる。
それにしても、ヤマグチ氏はかなりあちこちで書いているような印象があるけど、大丈夫なんだろうか。確か今月FrontWingから出るエロゲーのシナリオも(複数いるので一部だろうが)書いているはずだし。

*1:「下手をすれば小学生と間違いそうでもあった」

*2:「一番最初に考えたハルヒのイメージを思い出してみようかなって」という言葉の直後。