第5話「その あるはずのない島へ・・・」

既に漫画を4巻まで買って読んでいる*1ので原作に忠実なのはわかるんだけど、水着のデザインくらいはアニメオリジナルでもよかったんじゃないかなぁ。(笑) まあ、灯里がワンピースで藍華がビキニ、アリスがスクール水着といった感じにものすごくおたく的なセオリーで作るのもそれはそれでどうかとは思うが。その伝で行くと晃が今回同様ツーピースのスポーツタイプ、アリシアは胸元がV字に切れ込んだワンピースあたりでエレガントかつセクシーに決めるという感じか。
男性キャラの目立たないこの作品においては擬似的に男性役を割り振られているような晃だが、わざわざ島に来てまで特訓するとは思わなかった。原作では「そのつもりだったがアリシアに止められた」ことで特訓は無しになるんだけど、さすがに1話丸々まったりでは間が持たないとの判断かな。リゾート地でトレーニングをさせられるという場違いなシチュエーションによって、どんなことでも楽しめてしまう灯里の良さがより強調される結果になっている。
日が落ちた後の浜辺でアリシアと灯里が語らう場面は、原作との微妙な差異が気になる。アニメにおける灯里の台詞

この島は本当のネバーランドかも
もしかしたら、アクアという星そのものがネバーランドなのかもしれません

は、言い回しの違いはあれど漫画にもある(「私にとって」という限定条件をつけているところは違うけど)からいいのだが、漫画はこの後すぐにアリシア

それはね 灯里ちゃんが素敵だからよ
灯里ちゃんが素敵だから この世界がみーんな素敵なのよ
(アニメ版は2行目が「素敵な人の目には 世界は素敵に映ってくれるのよ」になっている)

とこの話における決め台詞を言っている。アニメでは「アクアという星そのものが〜」の後に、

今日はご招待ありがとうございました。
何か、素敵なことがいっぱいの一日でした。

という一節が入るのが個人的にはちょっと余計に思えた。別に社交辞令などではなく本心から灯里がお礼を言っているのは間違いないのだが、一日のお礼に対しての答えとしてはアリシアの返答がいささかスケールが大きすぎる。やはりその前の灯里のちょっと大げさな言葉に対しての方がいいのでは。その後の、泳いでいる時になくしたリボンが戻ってきたのを見て灯里が涙する、というシーンは結構いいと思うんだけど。

*1:今回のエピソードは4巻の最初に出てくる話。原作のタイトルはそのものずばりの「ネバーランド