ムシキング 第32話「青い絆」

今回のギャグ担当はバビか*1。前回の予告で恍惚とした表情を浮かべていたからどんな場面かと思っていたら、輝きの森に魅せられた皆の声を自分に向けられたのだと勘違いしてのものだったとは。まるで周りから相手にされていないのが哀れである。元々この作品に出てくる男共は女性の魅力には気づきにくい朴念仁が多いみたいだから、その手の配慮を期待しても無駄なのかもしれない。
28話の「嵐の中で」の時も思ったことだが、ポポとソーマの争いは守護者の証とかアダー様の目的とかの要素を除けばすごくスケールの小さいもので、文字どおり子供のケンカのような気がする。ソーマにとってはたとえそれがポポを倒すことだけであっても一大事なのは確かだけど、いざ取っ組み合ったところで武器も出さないというのではまだ甘い。
それでも今回は待ち伏せておいて落石攻撃をしかけたりして結構本気も出しつつあるのかと思ったのだが、いざポポが水に落ちたとなるとすぐに自分も飛び込むのだから(守護者の証をなくさないためかもしれないけど)、よくわからない。二人が水中に消えた後、サーカス団の面々とチョークが協力して探しているのもとんだ呉越同舟でびっくりだし。仮にも敵同士なのに普通に会話している様子がシュールである。(笑)
ソーマ達以上に行動に一貫性がなかったのが今回出会う母子の母親の方である。住んでいた村を追われて逃げてきた身らしく、今の生活を脅かすものをなんとしても排除しようとする。そして、ポポとソーマに毒入り(?)のスープを飲ませるという恐ろしい面を見せた直後、ソーマがポポに襲いかかったら今度は「子供なのになぜ争うの」などと人道主義的な面を見せたりして、かなり見ている方を混乱させる。その子供に毒入りスープを飲ませた人が言う台詞ではないよなぁ。

*1:28話はブー、29話はチビキング、31話はビビ。