第1話「その 素敵な奇跡を・・・」

灯里「初めましてを言うときって『キュン』となりますよね。人と人が出会うのは素敵な奇跡。だから、その瞬間を取っておきたくなるんですよね」
藍華「恥ずかしい台詞、禁止!」
灯里「ええ〜!?」

なかなか楽しく見られた。しかし、感想の書きにくい話だ。半人前の主人公が水のある街で人とのふれあいを通して成長していく話というと「ダフネ」を思い出すが、もう少し品がいい感じ。コスチュームの露出度からして天と地の開きがある。上がセーラー、下は足元まである細長いスカート。右足の腿のあたりから入っているスリットはまあ、サービス目的というより動きやすさのためと解釈するのが正しかろう。
アニメオリジナルのキャラらしいアイは、取り澄ました口調で話す無表情系少女。設定としてはかなりあざとい。小奇麗なかっこうをした小さな女の子がクールに振舞うだけで目を離せなくなるのはなぜだろう。まあ、まるっきりの無感情ではないし、愛情に心底飢えているというわけでもなく、お姉さん*1とちょっとしたわだかまりがある程度だけど。
じゃがバターを食べるシーンでは、口をつけてすぐに「おいしい」とか言い出したらあまりにもベタすぎる展開で興ざめするところだったが、食べ終わって器を返すときに言っているので多少抑制が効いている。個人的には、船に乗った後で灯里に「おいしかった?」と尋ねられてしぶしぶ肯定するという流れでもよかった気がするけど、そこまで意地を張らせるとちょっと可愛げがないかな。
ちなみに、原作は雑誌で数回読んだ程度。戦いとも恋愛とも無縁な雰囲気に惹かれつつも地味なところが災いして手をつけてなかった。それにしても、既に8巻も出ているとは。

*1:過去に新婚旅行でアクアを訪れたことがある。