第19話「翼の生えた魚」

前回の最後でブンちゃんが壊れたことで横浜サイドの人間関係のすれ違いぶりに拍車がかかってしまった。希紗は電話を壊すし、成基は将棋盤を蹴っ飛ばすし、すっかり荒んでいる。
相手を大事にしている順番(優先順位)として、希紗は「ブンちゃん>成基」、成基は「希紗>理絵子」、理絵子は「成基>正樹(まっきー)」とそれぞれかみ合わず、正樹は……理絵子のことが好きなんだろうけど、自分から会うのを避けてしまっている。須河原アナやはなさんももう少し強引に仲を取り持った方がいいような。事務所の前でまっきーが帰ると言い出した時は、「おーい、少年〜」と呼びかけるだけでなく腕を取って引き戻すくらいのことはするかと思ったんだけど。
田菜編でコンビニの店主をしていた麻子*1は、謎のホームレスこと羽鳥次郎と昔つきあっていたらしい。10年の失踪の真相としてはいささか拍子抜けというかちょっと俗っぽい方向ではあるけど。てっきり神隠しかなにかだとばかり。ともかく、麻子は冒頭のストリートアートのTV中継を見て次郎の存在に気がついたのか、わざわざ横浜に探しに来る。しかし、件の壁の前で「『シュール』とは『超』のことです」などと警官に講釈を垂れるのはどうかと思った。(笑)
いざ声を聴いてみると、次郎はみかけのむさくるしさに反してえらく声が若い。まあ、実は麻子と同年代なのかもしれないけど、ときみやのはな以上に見た目とのギャップがある。麻子に「行き詰まっている自分に酔っている」とか、「芸術家という枠にとらわれている」などと言われてもぐうの音も出ない感じで、今まで時々意味ありげに顔を出してミステリアスなイメージだったのとはどうも印象が違う。
いつもコントに終始している予告は、今回声優を入れ替えるというお遊びをしている。たるとの声でおかか婆あをされると(見かけも若返っているが)、かなり混乱する。(笑)
ブンちゃんのバラバラになった亡骸をくっつけようとする希紗だが動くはずもなくがっかりしている横で、前回の冒頭に作っていた魚雷のような物体に光が灯る。ブンちゃんは青(寒色系)だったが、今度は赤(暖色系)なのでブンちゃんの魂が乗り移ったとかではなさそうだけど。

*1:田菜編でもあったが、今回のフェチアングル<胸>のターゲット。