少年エース11月号

ハルヒの漫画目当てで買ったわけだが、中学生にしか見えないキャラに多少違和感が。そういえば、同じ雑誌でSF3割ラブコメ7割くらいの作品があるけど、まさかそれに合わせたわけじゃないだろうな。
原作とのイメージのギャップは些細なところにも出てくるのはしかたない。たとえば、「そっちの方が面白いじゃないの!」*1はもっと投げやりな雰囲気で言っているイメージだったけど、漫画だと機嫌の悪い猫にかまったらかみつかれたとでもいうか、ずいぶん元気である。あと、担任の岡部教師はハンドボール部の顧問で多少抜けた感じの、キョンから見れば面倒くさい人間の部類という原作板のイメージからすると、眼鏡をかけていてやる気にあふれていてにこやかで、というのはかなりのアレンジ。まあ、ほんの数コマからの印象だし、完全な脇キャラなのであまり気にすることでもないのだが。
第2話で、いきなりキョン朝倉涼子に襲われることになっている。朝比奈さんや小泉の登場シーンをすっ飛ばしてこれを先に持ってきたのは、少年漫画として活劇を重視したということだろうな。日常から非日常に否応なく入らされたことを手っ取り早く示すのにも都合がいいシーンだし、最初からキャラをたくさん出しても初見の読者は混乱するだろうからこのアレンジは悪くないと思う。それにしても漫画だと進み方の早いこと。
・それ以外では、碇シンジ育成計画が目を引いた。シンジとアスカが初々しいカップル(しかもアスカの方が惚れているっぽい)になっているのにまずびっくり。おまけに、シンジの母親は生きてるし、レイが「綾波さん」だし、どういう世界なのか。後、なぜかミサト「先生」になっているのも。
一種のアナザーストーリーというかパラレルワールドだが、個人的にはこれくらい緩い雰囲気の方が好きだな。体の線が出るプラグスーツを見てシンジやアスカが赤面しているシーンなどは、別世界ならではの視点の違いというか、まあ、あれを初めて見たときにたいていの人が思うことなのかもしれないけど、本編にないお遊び感覚が面白い。碇指令までが「(プラグスーツは)目の保養にならないこともない」とか言って明らかにキャラが変わってるし、これはもう公式のパロディみたいなものだろうか。

*1:48P。原作では35P。