第14話、第15話(横浜編)

第14話「拮抗する二つの力」
前回は夜のイメージが強かったが、今回は日の光の当たる場所が多く明るいイメージ。なんだか台詞回しも全体的にさわやかというかお行儀がいいというか、連続テ○ビ小説のような空気がどことなく漂っている。理絵子が「ときみや」ではなと話している時の、

はな:あんたが「はなさん」って言う時は、話したいことがある時だからさ。
理絵子:おばあちゃんに隠しごとはできないな。

とか、
希紗が成基を呼び出した直後の、

希紗:邪魔じゃなかった?
成基:だったら出てきてないよ。
希紗:……。
成基:何かあった?

とか。
お互いを気遣ったり、悩みを聞いてあげようとする姿勢は結構だし、各キャラに罪はないのだが、あまりにも定型のやり取りなので見ていて予想がついてしまうのが難点である。まあ、他人に対して心を開かない人間ばかりだった田菜編に比べれば横浜編の面々はむしろ人間ができているのかもしれないけど。希紗でさえ、自分から成基に電話をかけているわけだし。
謎の髭男が「世界の枠組みが変わるかもしれない」と意味ありげな言葉を吐いたりして(意地悪く取るなら、この台詞もいささかありがちではある)、また何かが起こりそうだが、そんな中で船に乗って颯爽と須河原アナ登場。ほんのちょっと髪は伸びたが、風にマフラーをなびかせてポーズを決めているあたり、いい感じにレトロなセンスは健在。こちらでも、無意識のうちに物語を引っ張る役割を担うことになるのか。
第15話「アーバンフォークロア

  • 終始、理絵子の赤いミニスカと太もも(及び膝裏)が気になってしょうがなかったが(笑)、ちょっと今回は後ろから脚だけを写すアングルを多用しすぎていた感もある。会話の度にこのアングルが出てきていたような印象だが、ある程度はメリハリも必要なのでは。
  • 希紗が成基と話している時に髪留めのところだけ写しているのは面白かった。成基の扇子を対比で使っている。
  • なぜか全員着メロの音楽が派手。理絵子や正樹はともかく、希紗までが妙にノリノリな音楽なのはちょっと違和感も。
  • 理絵子の単刀直入な質問のし方は若さなのかもしれないけど、かなり無謀。隠し事をしている人間に「何か隠してない?」と聞いても普通は答えてくれないと思う。よほど相手から信頼されていれば正攻法もありだとは思うが。
  • 壁の落書きの「Trust yourself」の文字を見ながら須河原アナは何を思う。