校則違反(ヤングコミック増刊10月号)/少年画報社
何か、表紙でクラッと来て買ってしまったのだが、どこかと思えば少年画報社とは。架空の「蕾鳥学園」という学校が共通の舞台になっているという趣向らしい。各作品にはそれぞれ「一限」とか「昼休み」とかの時間と舞台になる場所が設定されている。
- 表紙(朝倉妃那) 別に、スカートを自分で持ち上げてパンツを見せている構図が好きというわけではなくて(笑)、どちらかといえば表情かなぁ。「かのえゆうし」っぽい絵柄。
- 夏の逝くプールサイド(陸乃家鴨) 絵が多少今風とは言えなくて本来の年齢より上に見えたりするけど、変にデフォルメされているよりはこういう素直な漫画絵の方が読みやすい気もする。ページ数がそこそこあるので(28P)、話とエロが両方書けているのもよい。
- あの娘とエスケープ(ゆきやなぎ) アソコに入ったままになってしまったスプレーのふたを「いい人そうだから」と取ってもらう→そのままエッチに突入、というかなりご都合主義な話。それはともかく、量感のある乳が特長の絵で服を着たままの行為を描くのはちょっともったいない。まあ、場所が廊下なのでしかたないけど。
- フィジカル ドロップアウト(睦月のぞみ)
- 更衣室のご主人様(堀博昭) 下僕とかエ○マグラとかさわやかな絵柄に見合わない邪道ぶりがこの作者らしいけど、ちょっとひねり過ぎの感も。一応、落ちはあるのだが。
- 夏色の滴(水島空彦) 今回の一押しか。変わらない日常からの逸脱はほんのちょっとしたきっかけから、というのはよくあるテーマだけど、それを特別な道具立てなしにさらっと描けるのはいいと思う。ヒロインの過去(いわゆる一夏の経験)と現在、そして二人のこれからを色々と想像で補完したくなる話だ。
- 私小説(北河トウタ)
- 雨の体育用具室(幾夜大黒堂)
- スケバンってか?(吉川かば夫) いつものバカノリはいいのだが、エッチシーンでのろれつが回らない台詞(「Hするの大しゅきなのぉ〜!!」とか)の連発は某みさくら語を意識しているのか。
- Your Voice(かがみふみを)
- 幼なじみ(はらざきたくま)
あと、「課外授業」という名の付録がある。