第10話「雨の中に錯綜する想い」

あまり先のことを考えずに見ていたのだが、もしかして1クール? 歩の「祭りが終わったら、横浜に帰る」発言を聞くとそんな感じ。
今回はたまに作画が気になるときがあった。目の描き方に若干柔らかさが欠けてたり、歩の等身が微妙に高くなったりとか、ささいなことだけど。
店の手伝いをしている平五郎の無愛想な態度にたじろぐ歩だが、意外と普通の反応にも見える。客として扱われようがどうしようが気にしないのかと思った。というか、「お前がほしいのは、瓶詰めの水か?」という台詞は、一瞬「金と銀の斧」の問答でもやるのかと錯覚したけど、たとえば「瓶詰めの水か、缶入りの水か」とか言ってもあまり意味をなさないかな。(笑)
トイレで歯磨きをしながら祭りのレポートの予行演習をする須河原嬢がキュートだ。ちょっと狂言回しっぽいけど、元気のあるキャラがいないと停滞しがちな話だしなぁ。ディレクターに「予断は禁物」と釘をさされて「見たままを、ありのままに」と言ってるが、果たして言葉通りに行くだろうか。仮に本人がそのつもりでも、放送可能な範囲を超えた変事が起きるのがフィクションのお約束みたいなものだから。
拓馬に電話をかけても居留守を使われる潮音が不憫。はしごに足の先を引っかけての足まぜ(?)が落ち着かない空気を表している。でも、結局一人でも祭りに行くことを母に伝える時の声が一転して明るいのはホッとする。まあ、単に演じる人の地が出てしまったのかもしれないけど。(笑) 自分でもなぜこのキャラが気になるのかわからないが、「アルティメットガール」のヴィヴィアンを見ていて、報われないキャラに注目する癖がついてしまったんだろうか。それはそうと、祭りの現場で浴衣を着た潮音と拓馬が出くわしたところで次回。気になる引きだ。