第7話「三度目の約束の夜」

OPがCooRieだというのはチェックしておくべきだったか。何だか「流れ星☆」と「センチメンタル」を合わせたような雰囲気の曲だけど。勢いのある曲を作ろうとすると似てくるのかなぁ。
それはともかく、男性キャラ二人に不満の残る回だった。まず、一人目は主人公の歩。
不登校という設定だから無理もないけど、この覇気のなさは見ていてかなりイライラする。(笑) 「面倒くさいんだ。学校も友達も。行かなくても誰も何も言わないし」ってのも、前回のキス同様、全然教育的な台詞じゃないし。まあ、今の時代、この程度のことで文句をつける人もいないか。結局のところ個人的な好みの問題で、これが仮に女の子だったら庇護欲を刺激するキャラに見えたりするのかもしれないけど、なぜか男性だと「へたれ」に見えてしまうんだよな。田菜の村の不思議な生き物たちにのみ興味を示すというところも、体のいい現実逃避なんじゃないかとかつい意地悪く思ってしまうし。
上の台詞のあとも、

美玖:「待ってたわっくんは自分と同じだって、歩、そう言ったよな」
〃  「私も同じだったんだ」
歩:「いや、わかんない」
美玖:(ぬいぐるみを捧げ持って)「……一人だ」*1

というやりとりがあって、何やら謎めいた発言(特に最後の台詞は)なので、確かに見ている方もわからないけど、どうせならもっと考えて答えてあげたらいいのに、とか思ったり。わかろうとする気持ちがほしい。
二人目は美紀に「たっくん」と呼ばれている拓馬。こちらの人物も何か生気がないというか、声に力がない。そのくせ、美紀とさりげなく散歩には出かけるし、二人で一緒にいるところを潮音に見つかっても平然としているし、どうも好きになれないキャラだなぁ。(笑) 流されやすいのに開き直っているのは感心しない。付き合うようになった経緯がわからないけど、相手に好意を持っていないのであればはっきり伝えておくべきだった気がする。まあ、どちらが誘ったかもわからない状況で、美紀だけを責める潮音もちょっとどうかと思うが。女心というやつなのか。
女性キャラは潮音を除けば割合のんきな佇まいで、各自の魅力を出している。前回もなんとなく思ってたけど、これは季節が夏であることが意識的にかどうかは別にして、いい方に(主に男性の視聴者には?)働いていると思う。素足だのへそ出しだのノースリーブだのと皆露出度の高い服装をしているのは、夏だからという以外に建前としては説明のしようがない。そこに前回も書いた恣意的なアングルが重なると、つい余計なところに目が行ってしまうという寸法。これでキャラデザや全体の色合いが派手だと本来のテーマがボケるくらい悪影響かもしれない。

*1:美玖が歳に似合わずぶっきらぼうに話すせいでわかりにくいけど、単に「(仲間だって言ってあげているのに拒否された。私は)一人だ」というだけなのかもしれない。