<第24話 「さくらの小さな大冒険」>の感想

さくらがリトルのカードで小さくなってさあ大変、という話。本人にとっては一大事だが、基本的に家の中での騒動だし気楽に見られる。
何かと細かい見所の多い話でもある。さくらのコスチュームは水色の靴に同色のふんわりしたスカートのエプロンドレス、頭には大きなピンクのリボン、というものだが、やはり不思議の国 のアリスがモチーフだろうか。さくらが妙に恥ずかしがっているのは極めて戦闘服らしからぬ、 女の子らしさを強調するようなかっこうだから?
知世が苺鈴のように頭の両サイドで髪を結ぶスタイル、今風に言えばツインテールにしているのも珍しい。リボンの色も最初に学校で話しているときはピンク、改めてさくらの家にお邪魔する時は赤、と芸が細かい。
車庫の屋根の上で猫に追いかけられたさくらが縁に追い詰められたあげく後退して落下。でも、お父さんと一緒に植えた花の花びらの上に落ちてセーフ。いきなり笑顔で「お花さん、ありがとう! お父さん、ありがとう!」と言って両手を上げてくるくる回る、という芝居じみたポーズを取るのは少女趣味的な服装のなせる技か。すぐに「そんな場合じゃない」と自分で突っ込んでいるけど。
さくらがいない間に桃矢や雪兎が帰ってきて、慌ててソファの後ろに隠れたケロちゃんを部屋の外に連れ出すべく、知世が横に数メートルもスライドするほどのめまい、の演技をするシーンはなんともいえずおかしい。例によって桃矢は微妙に感づいているような表情も見せるが。
どうでもいいけど、「小さくする」のイメージとしては"little"より"small"とか"shrink"の方がいいような。