<第21話 「さくらのながーいマラソン大会」>の感想

maeoki2005-02-05


写真はマラソンにちなんで福岡国際マラソンを見に行った時のもの。

それはともかく、途中まで予測のつかない展開だった。苺鈴がさくらに張り合うのは性格的にも予想はできたのだが、最終的にさくらと小狼と苺鈴が何位になるのかというのは作品世界の神たる作者の思うがままなわけだし、なんとなく前年優勝者のさくらが何かのトラブルで優勝を逃す、という感じになるんじゃないかとか漠然と思いながら見ていた。

とはいえ、クローカード(ループ)の出現でマラソンレースどころではなくなってしまうので順位予想は意味を成さなくなってしまった。カードを封印したあとで、時間が戻ってレースに復帰するという展開もあっただろうけど。

レースの開始直後にOPの「Catch You Catch Me」が流れる演出はいい。クローカードが出現したあとにさくらたちが延々同じ道を走り続けるシーンがあるので、それまではあえて遠景のカットでさわやかに表現したという感じだろうか。

結局長い堂々巡りの末、怪我をして走れなくなった苺鈴を小狼が背負って走り、さくらもそれにつきあって最終組として一緒にゴールするという結末だったのだが、勝負に最後までこだわっていた苺鈴も想い人に背負われるなら最終位だろうと何だろうと関係なし、なのだから現金なもの。でも、怪我をした苺鈴がさくらとの差を感じて落ち込む、とかよりもずっと自然で上手い落ちのつけ方だと思う。ちょっと拍手してしまったほど。

どうでもいいけど、苺鈴は「ワンツーフィニッシュ!」と何度言っているのだろう。