ばんがいち5月号

maeoki2007-03-20

少女向け作品かと思うような漫画がちらほら。元々エロよりラブという作りの話が多いのは事実だが、絵が明らかに女性向けで、特に男性キャラに色気のようなものが混じると違和感がある。一番それが顕著なのは「40cm(江戸屋ぽち)」。まあ、女性視点からの話なのは構わないんだけど。
表紙(ひよひよ) いつも以上に品がないというか、これはちょっと個人的には性というより排泄の方を連想してしまうのでNGかも。牛乳をかけるだけならまだいいのだが。
そんな君も好きだから(松野すすむ 巻頭カラー。エロシーンを2回用意するのもいいが、もう少しコマを使って女の子のクールな面を描写しておいた方が羞恥の有様とのギャップが生まれてよかった気がする。
私の彼氏を紹介します(鈴玉レンリ 絵も話も落ち着きがあっていい。ラブホで風呂を浴びた後ベッドで女の子が携帯を取り出しながら考え事をするシーンなどは、いきなりエロにならずにいい間合いが取れていると思う。等身高めですっきりした線の絵もいいが、今までそういう風に感じたことはなかったので今回限りのことでないことを祈る
BUNNY'S ROAD(森永みるく 今回の話は入っていないが、裏表紙にも広告が載っている単行本の発売に合わせての宣伝? 某コミックハイで女の子同士の話を描いているだけにあるいはと思ったら、やはり百合(というかレズか)ものだった。エロ描写は控えめ(といっても一般誌レベルではない)。あまり関係ないけど、バニーの衣装とか、女の子が本気で好きそうな後輩とかを見ているとストレインのラヴィニアを思い出すのは自分だけだろうか。

ひょろり(青木幹冶) 背の高いことを気に病む女の子がヒロイン。二人きりの状態でいながら何もせずに帰ろうとしたところをお姫様だっこで抱えあげて止めるところは設定が生きているし、絵的にも面白い。しかし、その直前の「そんな ご無体な」という時代劇のような台詞はちょっとどうかと思うところも。エロシーンは十分長いが展開そのものは無難かな。相手の先輩がもっと自信過剰なタイプだと女の子の自信のなさにつけこんで羞恥心を煽るようなやり方もできるだろうけど。
柳田君と水野さんその4(榎本ハイツ 前回も感じた絵の不安定さが今回もあってそれだけが気になる。というか、柳田君の顔の濃さがやはりいけないのか。せめてメガネか眉のどちらかでもシンプルな形にすればさらっと見られる気もする。お話自体は水野さんがツン状態を維持しながらも順調に柳田君が好感度を上げている感じでいいんだけど。個人的には終わった後に服を着るコマがなんだか好きだったりする。