ヤングアニマルNo.5

maeoki2007-02-25

海の御先文月晃 カラーの最後の船の絵が写真に色を塗った風なのはポリゴンを取り入れ始めた頃のアニメのような違和感を感じる。もう少しぼかした方がいいような。話の方はまだ主人公とヒロインが出会っただけなのでコメントしにくい。南の島に来て最初に出会った少女に道案内をされるとか、風に飛ばされた帽子を取ろうとしたら海に落ちて人工呼吸をされるとかの、かなりベタかつ都合のいい展開は漫画だしいいのだけど、今のところどちらのキャラも特に変わった面が見えないせいか次に興味を引かせるという点では弱いのが難かも。
キミキス東雲太郎、原作:エンターブレイン 主人公の視線を誘導というかトレースするコマ割り、擬態語の入れ方は相変わらず。水着の肩ヒモやすそを直す手つきを見てしまい、思わずあさっての方向を向く、というシーンは微妙なエロさがある。着替えをうっかりのぞいたとか、わかりやすいサービスカットを下手に入れるより味わいがあっていいかも。まあ、たった2コマにそこまで言うこともないが。それにしても、女子しかいないプールに迎えに行く主人公も相当大物である。傍から見れば付き合っている関係にしか見えないだろう。
相合傘で帰ることになった二人だが、案の定、明日香はかなり晩生なタイプのようだ。「つきあった人いないの?」と聞かれて「ど どど どうして そんなこと聞くの!?」と思い切り動揺しているコマはグルグル目がかわいい。女の子には告白され、男の子には友達扱いされる明日香からのお願いというのが「恋のコーチになってくれる?」であって、なかなかゲーム的なファンタジーを感じさせる台詞というか何というか。
ユリア100式(萩尾ノブト、原作:原田重光 ゆりんがいなくなって、再びいつものユリアがボケ倒す展開に。挿入したり、射精したりしなければいいからってカウパーを釣り糸にするとはまたギリギリの仕事である。来月の29日に出る単行本の広告が最後にあるのだが、「それでもユリアと瞬介はやってない」はわかるとして、「すがすがしいまでにバカ! すがすがしいまでにエロ!」はもしかして安倍首相の総裁就任直後の台詞のもじりだろうか。
まじかるストロベリィまつもと剛志 大筋としてはいちこが美容院で髪を切ってみるという話だが、中盤で髪形を自由に試せる「カツランダー」とかいう機械が出てくるあたりが少し非日常的要素の混じるこの漫画らしいところ。いちことさえが互いの髪形になったり、いちこがひな、さえがスージーの髪形になったりという遊びができるのも長く続いていればこそかな。