ドロテア第2巻/Cuvie

maeoki2007-02-22

ドロテア?魔女の鉄鎚?(2) (カドカワコミックスドラゴンJr)

ドロテア?魔女の鉄鎚?(2) (カドカワコミックスドラゴンJr)

略奪の現場を見て、戦争に絶対正義はないということを知る、いわば第2章。基本的にシリアスな調子で進む物語の中で、たまに出てくる現代風のノリはいいのか悪いのか。連隊の仲間と行軍中に「(ギュルクは)恋人なのか?」と問われて「いっ いいえ!ギュルクは幼馴染みで!!」と答えつつも赤面するシーンは、どこの学園ものラブコメかと思うようなベタすぎる台詞である。
他には、二人で馬上にいるときにギュルクが言った「ごめん。空気読めなくて」とか。戦争の現実を知って、ちょっと気持ちが揺れているドロテアを励ますために言った軽口がかえって彼女の痛いところをついてしまったことを謝る台詞なのだが、できればもう少し時代背景に合った言い回しにした方がよかったかもしれない。
第1巻の感想でサービスシーンがないと書いたが、この巻もない。終わりの方の宿屋のシーンでドロテアが舞を披露するシーンはあるけど、マントを脱ぐくらいで衣装は普段着のままだから健全なものである。まあ、エロ漫画とのメリハリをつけるためにあえてストイックな方向でやるというのもありかな。
そういえば、娼婦の頭のお姉さんも出てきたが、仕事場でのシーンはないのでどちらかといえば連隊の幹部みたいな扱いにも見える。ギュルクともなじみがあるようだけど、連隊長共々人間はできている風だし、ドロテアと(たとえば恋愛方面で)敵対するような展開にはならないだろうなぁ。