快楽天ビースト3月号
表紙(さめだ小判) 2月号で「新年には新雑誌*1を買いましょう」とかネタっぽいコピーが並んでいたのはどうも恒例のことらしい。今回は「恥丘温暖化が進んでいるんだってね…!」だの「今年の冬はエロニーニョ現象&股間のヒートアイランド現象が止まらない!!」だのと完全に親父ギャグである。しかし、世界の異常気象による被害を考えるとちょっと不謹慎かもなぁ。絵は、ショートカットの女の子2人が民族衣装風の帽子とマフラーをつけて上半身裸で身体をくっつけているというもの。今回もさめだ氏。
銀盤聖女(西E田) カラー4P。フィギュアスケートネタなので一月か二月掲載が早ければもっとタイムリーだったかも。個人的にはエロさよりきれいさを感じる絵という印象が強いせいか、鬼畜なノリはちょっと違和感がある。最後のコマで「BAD END」にしていることもあって、あまり後味はよろしくない。
彼女はとろあま♥(MUMU) 人の顔くらいの大きさがある胸はエロマンガだしいいのだが、目の形がシーンによって変わりすぎるのは気になるところ。普通に会話している場面ではもう少し縦の長さを抑えた方が他の状態とのギャップがなくていいんじゃないだろうか。
はずかシーナちゃん♥(さめだ小判) 今回もカラーページ(8P)つき。電脳部の裏活動としてネットに自分のオナ○ー姿を流している女の子が主人公だが、エロには積極的というかMな上に見られると興奮するタイプということで、途中からは男の子の方が引いてしまっている。さめだ氏の端正な絵でこういう馬鹿ノリをやるというのもそれはそれで味があっていいけど、個人的にはシリアスな方がいいかなぁ。
いとしのみゆ先生♥(いーむす・アキ) 第5話。ここまで連続3作品で「♥」がついている。その中では一番「ラブラブ」な空気を感じさせる内容。エロシーンでも台詞や書き文字でハート乱舞状態だし。ロリなヒロインでもしっかりエロさを感じさせる身体に描いているのはいいと思う。
こた☆ツン(甚六) エロ漫画では珍しくないこととはいえ、タイトルが駄洒落系である。ツンデレというよりは単に強気なタイプかな。上の「みゆ先生」どころでない台詞のハートマーク使用率はいくらなんでもやり過ぎな感じ。エロシーンの構図や表情は手馴れていていいんだけど。
タローちゃんの彼女(結城焔) ボブカットだった子が中盤で長い髪を二つに分けた状態になっているので同一人物に見えなかったのだが、つまり外出する時はかつらをかぶっているということなんだろうか。お嬢様ということみたいだから一種のお忍び仕様なのかもしれないけど。冒頭で男3人をのしてしまう場面の必然性はあまり感じられなかったりして、ちょっと読みきりの1話ではページが足りない気もした。
次号予告 Cuvie、こうたろ、と個人的に注目している作家が登場するのは結構だが、表紙以上にノリがあれなのは……。「BEASTは次号でついに…獣のようにイキ続けて創刊2周年!!!」とかもう恥ずかしいなぁ。さめだ小判氏についているあおりもすごくて「不動のエースがまたヤりよったァ!!」である。何かが下りたか憑いているとしか思えない。
さめだ小判のページ 巻末にある1Pのカラーコメントページ。どこまで本当なのかどうかわからないけど、氏の趣味は「エロ絵描き」らしい。今回の絵はまるで鬼畜な妹系エロゲーの一場面のようなものだが、そういうのを仕事でもないのに描いてしまうのだとしたら、エロな仕事は天職なのかもしれない。
*1:「独立」創刊号だったので。