ゆきまるパック100%/桂遊生丸

maeoki2007-02-16

ゆきまるパック100% (電撃コミックス)

ゆきまるパック100% (電撃コミックス)

メディアワークスの公式紹介に表紙絵がある。表だけでは足らずに裏にもキャラが描かれているように、初期の色々な作品を詰め込んだ本。作者の趣味なのかどうか、獣の要素を持ったキャラが出て来る作品が多い
Little Worker 各8Pの全10話からなる妖精物語。第1回が’99年とかなり古いので、絵が今とは違う。特に目の大きさとか。頬のふっくらした輪郭などは面影があるけど。お話的にはちょっと残酷な要素も入るテンション高めのコメディといった印象。間違っても癒し感覚のファンタジー小話を求めて読んではいけない。
Animal Life まったく働こうとしないネコミミ少女とその飼い主の若い女性(奥様らしいが)の話。ジャンル分けするなら百合ということにもなろうが、わずか4Pといかにもページ数が足りてない感じで、ちょっと物足りない。
魔女っ娘☆ピカリン 恋する乙女の味方ピカリンがあまり容姿に恵まれていない女の子に依頼されるのだが、あっさり「無理」と言ってしまうという変化球な展開。相手の男の子の変わった嗜好で強引に落ちにしている感は否めない。
ひばりFLY 全3話の新人スッチー物語。’02年〜’03年の連載だけにだいぶ今の絵に近くなっている。主人公ひばりの髪型がショートボブではずむにちょっと似ているかも。
同僚は普通の人間だが、社長はライオンで客は全部動物というよくわからない設定。まあ、どちらかというと無理やりサービスシーンを作るための都合という気がしないでもないけど。露出癖があるとしか思えない上司のお姉さんはともかく、主人公その他の女性乗務員は何かと剥かれるシーンが出て来る。向上した画力が一番生かされている場面である。
3話しかないので、色々描写し切れていないところがあるのはもったいない。主人公を目の敵にする金髪ロングツインテールのエリートな同僚の真意もよくわからないままだったし。