セキレイ第４巻／極楽院櫻子

セキレイ 4 (ヤングガンガンコミックス)

また新しいセキレイが二人出てきたが、意外と見分けがつくのは一応目の描き方や髪型、体型で差をつけているからだろうか。うずめや月海に似たお姉系の「風花」と、どちらかといえばくーちゃんのような被保護属性の「久能」。後者は葦牙がちゃんといるけど、風花の方はまたもや皆人に反応を示しているところからして彼の第５のセキレイ候補とか？
久能が戦わずして帝都を出たいという異色のセキレイなせいか、ほとんど戦闘シーンはない。まあ、戦おうにもその能力がないということなんだけど、基本的にどこか抜けたキャラが多い話なので殺伐とした空気にはなかなかならないのも事実。うずめとやりあった風花も止めをさせる状況で取引を持ちかけて結果的に出雲荘に転がり込むし、主人公の周りにはのどかな平和空間が形成されつつある。
戦いがあろうとなかろうと相変わらずサービスカットはよくある漫画で、冒頭のお風呂掃除でセキレイたちが水着を着ているシーンも今更な感じさえする。お風呂のシーンは２回もあるし、大家さんとの稽古で月海は身ぐるみはがされるし、そういう意味では非常にお腹いっぱいになれる内容。セキレイたちの異様にワイルドなダイナマイトボディもだけど、この作者は妙にパンツの描写が凝っている。凝っているといっても必要以上に描き込まないのが何気に達者なところ。