コミックアライブ3月号

maeoki2007-01-30

創刊キャンペーン第2弾として好きな単行本のカバーイラストのタペストリーを11名に、カレンダーを100名にプレゼントという企画があるが、応募するのに今月の単行本5冊のうち3冊を買わないといけないというのはちょっとなぁ。「おまかせ精霊」は既に買ったけど、他に買っていいと思えるのは「かのこん」くらいだし、もう一冊「精霊」を買って人にあげるとか?
おまかせ精霊(青木もあ) 単行本の広告も「かのこん」についで扱いが大きくて結構。何といっても原作なしという立場な上に、当初は後ろの方に載っていたわけだし。今回はタイトルがいきなり「愛情おっぱい」と来た。当然のごとくヨリさんの胸が注目される展開に。
とはいうものの、今回の話はむしろセイ(主人公の任田が呼び出した精霊)の気持ちがどんなものなのか、ヨリと我妻先輩の関係を通して説明してみせた、ということになるだろう。精霊のオフィシャルコスチューム(?)であるちょっとSF的なデザインの薄物も露出度が高くて目の毒なのだが、それどころでない「ヒモ水着」(ブ○ジル水着?)を恥ずかしそうにしながらも「マスターが言うのなら」とあっさり着てしまうヨリの真意は

私たち精霊は 初めて呼び出された時 マスターに恋をするんです
(何でも言うことを聞くのは)
それが私の愛情表現ですから

ということらしい……。ヨリが水着姿になった途端、それを見せないように任田の顔にへばりつくセイの心はつまり嫉妬である。セイもマスターである任田に恋しているというわけだ。まあ、何だか後付けの設定のような気がしないでもないけど、ラブな要素も程よく入れてくれればより楽しく読めるようになるかも。今回の話でちょっとセイの株(というか萌度?)が上がった。
あそびにいくヨ!(888) 今更ながらこの話の舞台が沖縄であることに気がついた。宇宙人が遊びに来る話だから日本のどこでもあまり関係はない気もするけど。
今回はエリスと騎央が刺客に襲われる話なのでアクションシーンがメインだが、その中でも女性キャラの肉体描写には手抜きがない。胸とか太ももとか腰とか。まあ、アクション自体の躍動感も十分感じられるいい絵だとは思うけど。
エリスがさらわれてそれを次回助けに行くというお約束な展開になってきたが、身体能力そのものは宇宙人であるエリスの方が圧倒的に高いんだよなぁ。ここで沖縄が舞台であることを生かすことにでもなるんだろうか。
ささめきこといけだたかし 掲載誌としては、アライブより「コミックハイ」辺りが似合いそうな話で、百合な片想いの切なさを描いている。以下は、ネタばれを含む感想。





どちらかといえば現実寄りな世界観で女の子同士の関係は秘めたるものでしかない。話のメインであるセミロングの子「風間」の想いは、相手の先輩に好きな男子がいたことで否定されてしまう上に、その男子が好きなのが自分だったために恨まれるという一番辛い展開になってしまう。
そして、その友達であるメガネの子は「風間」のことが好きだったということで実は本当の主役なわけである。冒頭のお弁当を食べているシーンでことさら女の子同士の関係を否定していたのも一種の自虐心というか。ただ、「風間」が振られた直後はあまりにも間が悪いからしかたがないとして、その後なら自分から好きと言ってみてもいいんじゃないかという気はした。まあ、自分があくまでもよき友達として見られていて、恋愛対象でないことを感じ取っていればこそ言えないのだろうけど。