メンズヤングスペシャル雷（IKAZUCHI）
聖少女氏の表紙につられて買ってみたが、残念ながらあまり見るところがない。メンズヤングの増刊だから絵的に古いものが多くなってしまうのは仕方ないのかなぁ。公式サイトでは表紙や各作品の紹介が見られる。
表紙（聖少女） １メートルを超えてそうな巨大サイズの胸とかたくましい太ももとか、いかにもこの人らしい持ち味は出ていると思う。ノートパソコンやネコミミ型ヘッドフォンといったデジモノが雑誌のカラーには多少合っていない気もするけど。
残業注意（北河トウタ） 好きな作家なのだが、この作品に関してはちょっとひねりがなさ過ぎの感あり。地味で大人しい女性が深夜のオフィスで自慰にふけるのを男に見つかってなし崩し的に交わるという（エロ漫画的には）よくある話になっている。一応落ちもつけてはあるけど、地味な女性が実は性的にアクティブであるというギャップもかなり使い古されているからこのキャラならではというものにはなりにくい。
特別！ ナースコーる♪（魚肉ん） 最初は読み飛ばしてしまったんだけど、読んでみたら結構いけた。以前に比べると表情のつけ方のバリエーションが増えているのがいいのかな。
両手両足を怪我して動けない男性患者に可愛い看護婦さんがご奉仕してくれるという、ベタそのものな展開ではあるけど、看護婦のキャラをあまりバカ過ぎない程度に軽くしてあるのがいい。悪友が脚の包帯に落書きした「コイツは…看護婦フェチ」を見て笑いをこらえるところなどはわずか１コマながら気安い感じが出ている。後の非現実的な奉仕行為へのつなげ方としては、これくらいのさらっとした流し方の方がむしろちょうどいいと思う。
リバーシブル・レッスン（えむあ） 今回の個人的な一押し。シャープな線で描かれる女性キャラは程よく艶があり、肉感的ではあるけどあくまでもアニメ系の範囲内でとどまっているという汎用性のありそうな画風。
エロ漫画における先生キャラというと後のエロ展開とのギャップを生むためか、禁欲的で高飛車なタイプが多い（特にメガネ装備とか）気もするが、冒頭の生徒を厳しくしかる場面でまたこのパターンかと思ったらちょっと違ってた。必要以上に厳しい態度*1は実は本来の気弱な部分を隠すためのポーズだった（上の画像参照）ということで、これもまあ、一つの定型ではあるんだけど性的な部分を第一の理由にしなかっただけでも印象は違う。生徒の方も先生の弱み*2を知ったからといって一方的にＳな方向に行かないのがいい。
