ペンギンセレブvol.006

maeoki2007-01-25

表紙は公式サイトでも見られるので省略。
作家毎にまとめて作品を掲載するというスタイルで、人気作家に絞ってあるからセレブということだろうか。再録もありそうだし、普通に単行本を出してくれた方がいい気もするのだが。
deep(LINDA) 全3話で、一種の歪んだ家族愛の話(?)。母親の性的に乱れた生活を見て育ったせいで、女というものに対して嫌悪感しか持てない男が主人公。女性への憎しみから愛のない行為をしていってその周りの人間関係も壊してしまうというのが最初の2話だが、それが最後の話では姉との近親行為で何となく(少なくとも男の中では)収まってしまうという展開はちょっと意外だった。
ボクの好きなお尻のカタチ(MARUTA タイトルがすごい。内容的には兄にとって理想のお尻の持ち主が妹だったという、割とエロ漫画ではよくある話なのだが、この人の絵画的タッチの上手い絵でもってベタな属性ものをやると妙な(というか本来あるべき)背徳感が出るから面白い。そういう意味では話の流れがすんなりしすぎているのがちょっともったいないかもしれない。
修二の憂鬱、美由の喪失(MARUTA 小柄でいかにも初心そうな先輩に「えっち…を教えてほしいんだけど…」と言われて一度は断るものの強引に迫られて結局いたしてしまうという、すごく男性にとって都合のいい展開だけど、落ちは一応筋が通っている。
女の子は主人公にとっては先輩なのだが、リボンのついた帽子をかぶった見かけとか小柄だけど結構いい身体をしていたりとか、あるいは口元に手を当てる仕草とかものすごくエロゲーキャラ的なデザイン。極めつけは主人公に迫る時の抱きつきと共に発する「みゅ!!/みゅぅ!!」である。上のお尻の話も大概ベタでリアル寄りの絵とは違和感があったりするけど、こちらはさらにその上を行っている。まあ、体の描き方はともかく、顔については割と目が大きめでキラキラした感じだからそんなに変でもない気はするが。