快楽天ビースト2月号

maeoki2007-01-23

表紙に「創刊!」とあるけど、これまでにも出てなかったっけと思ったら、増刊でなくなるという意味で「独立」創刊ということか。雑誌全体として、デフォルメ系とリアル系の中間位の絵が多い
表紙(さめだ小判 実際に雑誌が出るのは1月ということで着物の女の子二人。快楽天の表紙は鳴子氏のイメージが強いが、ビーストはさめだ氏で行くということかな。露出度はそんなに高くないものの、完成された線と塗りで質が高いと思う。
表紙のコピーに「これからが本当の闘いだ…!」とか「クオリティには自信があります」とか、どこかで聞いたような言葉が並んでいる中に、「お、目が合いましたね! 買ってください♪」というのがあるんだけど、これの元ネタは某オールスターの広告メッセージだろうか。
Cocoon〜孵らぬ繭〜(さめだ小判 表紙同様に完成度の高い絵で、特に4Pあるカラーは非常にきれい。村の因習で予知(?)の力を持つ女の子の血筋を絶やさぬように男たちの相手をさせるという話。本来的には望まない行為に心が壊れていくわけだが、庄屋の息子とは唯一気持ちが通じている。あまり幸せな結末にはならないのはこの手の設定では仕方のないところか。
ご奉仕♥ナース道(武田弘光 モノクロではさめだ氏を上回るエロの迫力はすばらしく、頬からあご、あるいは腰から太ももにかけての柔らかみのある線などはかなり好みなのだが、内容がちょっと馬鹿っぽいのがなぁ。別に馬鹿でもいいけど、個人的にはショタ要素が余計に感じる。少年がとてもかわいいから逆らえないという設定はナースのお姉さんがちょっと軽そうに見えてしまう気がして。
後半はそのかわいいと思う気持ちをS的な要素に変えて少年を翻弄するという方向になるのだが、最初からそれだと漫画としては緩急がつけにくいのかな。絵が達者だけに個人的にはもう少しエロシーン以外での表情も見たいんだけど、雑誌のカラーとしてはどうしても肉欲重視になってしまうのか。
テンパるエレガさん(すずきめい エロ漫画でエレベーターに男と女が一緒に閉じ込められたらどんな展開になるかはまず決まっているわけだが、この作品はちょっと一ひねりしてあっていい。3人いる男たちは狼になるつもりはないのに、エレガさんの方で相手が「オタク」だから(?)と、勝手に要らぬ想像をしている
トイレを我慢できなくなったエレガさんがペットボトル*1で用を足そうとしたら地震で転んでしまってぶちまけた挙句気絶してしまい、その時点でもまだ親切に床を拭くだけで済ましているというのに、紙袋に入ったエロな同人誌を見てテンパり「助けてぇ! 犯されるぅ!」とか余計なことを口走ったために男たちの方もその気になってしまうという。まあ、この少々頭の足りてないところがシチュエーションの無理やり感をなくしているわけで、個人的にはコメディ的な楽しみ方ができていいと思った。ちょっと上の武田氏の話とは矛盾している気もするが。

*1:男の一人の所持品。