「黄薔薇まっしぐら」第2話

他に読むものはないので立ち読み。全部で50Pと読み応えはある。
絵の変わりやすさは相変わらずというか、ずいぶんロサ・フェティダが幼い感じに見えた。特に、冒頭のカラーページ(s-manga.netの「ザ・マーガレット」参照)。元々、おでこが広いせいもあるんだけど。
漫画としては、ページ数の多さを生かして原作にほぼ忠実にしっかり描いており悪くない。まあ、鳥居家の男連中はともかく、「熊」などと言われる風貌らしい山之辺先生は普通のいい男に髭をたくさん生やさせたようにしか見えないのは、むさい男を書きなれていないせいなのかもしれないが。あと、「島居」のルビが『とりい』になってしまっていて初読の人には何が何やら。
このシリーズの中では唯一異性愛(というほど過激ではないが)を取り扱った異端のエピソードだけに、ロサ・フェティダが山之辺先生と話している時のロマンティックな雰囲気は見慣れない感じで新鮮に見える。山百合会の幹部という顔とは別の一人の高校生の女の子の初恋物語ということなんだよな、多分。ついでに言えば、令さまの慌てぶりとか祥子さまが事情を知らされていなかったことについて怒るシーンは、当人以外は割と冷静だったりするところが上手く出ていてよかった。