コミックアライブ9月号

創刊2号。

ゼロの使い魔おすわりフィギュア情報

3号までについている3つの応募券が必要な全員サービス企画。今回は原型の写真が載っている。まだ着色はされていないが、結構再現度は高そうな感じ。まあ、次号を見ないとなんとも言えないけど。後は値段。

陰からマモル!まだらさい、原作:阿智太朗)

巻頭カラー。またもや空気を読まない天然な歌を披露するゆうな。タイトルは「バナーナバナナ」というのだが、かなりの電波風。『バナナはどうして黄色いの?/それは信号機と同じ理由/急がないと茶色になっちゃうから/だから急いで食べてね』の辺りは一応理屈っぽいけどそれにしてもなぁ。そして、ゆうながボケてる裏で剣豪少女・椿は自分がアイドルになったら、という妄想を一人繰り広げていたりする。絵も話もそつがない。

しはるじぇねしす(近藤るるる

扉絵は「暑いのでプール!」らしいけど、内容とはまるで関係ないな。それはともかく、詩遥が悪魔で絵美歌が天使なのは事実のようだが、本来敵対する関係にある相手を時間と記憶を戻してまで守るという理由はまだわからない。いずれ詩遥が悪魔として目覚めるような展開もあるだろうけど。今のところはそういう要素はないが、これで恋愛面を話に取り入れれば少女漫画のいわゆる変身少女もののカテゴリーに入るのかなぁ。

ゼロの使い魔望月奈々、原作:ヤマグチノボル

うーん。何となく、某「ハルヒ」の原作と漫画版の関係を思い出すのは自分だけか。一枚絵(イラスト)と漫画では手のかけようが違うとはいえ、絵の魅力に差がある気がする。一番問題なのは女の子キャラに色気が感じられないこと。確か作者はエロ漫画で単行本も出しているはずだが、たとえばルイズの下着姿にリビドーを感じさせるものがないというのはどうかと思う。
演出として、サイトがルイズのそういう姿に見入ってしまうという描写がないせいもあるわけだが、単にご主人様と下僕という関係のみを描いていればいいというものでもないような。この手のラブコメは男の子がヒロインの艶姿にドキドキするというのも重要な要素なわけだし。初めてサイトがキュルケと顔を合わせた時も、その見事な胸(原作の描写では「メロンみたいである」)にもまるで無頓着なまま話を進めているのは明らかなミスではなかろうか。

モモタノハナ(井ノ本リカ子

扉絵のさゆりはずいぶんと立派な腰つきとふとももで、女子高生というより人妻みたいである。主人公が委員長の仕事を手伝って、一緒に帰ってたら雨が降ってきた*1という、まさにゲームノリな話。序盤の親交を深めていく部分とでもいうか。仕事を手伝う時に、ジュースをわざわざ二人分買って偶然を装う(「まちがって買っちゃって/飲まない? どっちか」)のは何気に能動的でよい。

おまかせ精霊(青木もあ)

程よくかわいく明るい絵で和み系な話に合っている。精霊を呼び出すという能力を獲得してもそれで人や世界を救うというような話にならないのはいかにも「他力本願」がテーマな作品らしいけど、話は作りにくいかも。精霊研究会の先輩「我妻」の精霊である『ヨリ』に惹かれて入った感もある主人公だから、何となくこの二人を恋愛模様にでも持っていけばいいのだろうが、一応その先輩の「友達が欲しい」という思いに応えて出てきた精霊だから、すぐにくっつけるわけにもいかないだろうな。

*1:当然のごとく下着は透けている。