ヤングアニマル嵐 No.7

カテゴリーをエロマンガにした方がいいくらい、裸体のよく出てくる雑誌だ。ただ、演出として性行為をクライマックスに持ってくるということはしていないので、作りとしてはやはり一般誌ということになると思う。

恋花温泉(川津健二朗

話としては寸止めだが、妙に描写が細かいので「お色気」というより「エロ」である。ちょっと展開が読めるのが難点。

杏子ボンバイエ!!(川下寛次

肉感的な絵の魅力だけならこの雑誌では一番あると思う。問題は主人公の先生のキャラで、先生なのにSで食べ物に異様な執着を見せるという性格づけがいささか強引に見えること。単にケンカに強いだけだと地味になってしまうからそうしているのかもしれないけど、シリアスなシーンでそういう部分を出されると違和感がある。

雨がやんだら(鬼ノ仁

女の子の名前が「何時美」というセンスはどうかと思う……。それはともかく、相変わらず一般誌でもお構いなしのエロシーンを描いていると思ったら、落ちが女の子同士というのには意表を突かれた。最後のページだけ見てたらどこの百合漫画かと思うくらい。作者に心境の変化でもあったんだろうか。

まじかるストロベリィまつもと剛志

まったりギャグ世界の作り方はもはや名人芸の域か。「臼型レコーダー」とかよく思いつくなぁ。必要以上に自虐ネタに走らないのがよい。