第2話 青い泉

主人公アーエルがコミック版のイメージとかなり違っていてちょっと唖然。物怖じのなさがずいぶん増量されている感じで下手すると粗野な感じにも見えてしまう。女の子らしさはなくてもいいけど、ある程度は礼儀をわきまえるキャラにしておいた方がいいんじゃないかなぁ。「西魔女」のフィリエルじゃないが、行儀のいい集団の中での異質さを強調しすぎなのではなかろうか。
前半は各キャラに泉に行くことの意味を説明するための台詞を言わせている。一人説明役を用意して延々しゃべらせるよりはいいのかもしれないけど、少々無理やりな感じも。後半はコール・テンペストの一員エリーが泉に行って性別を決定され「大人」になるという展開だが、今度は一転して説明を省いた描写になっている。

  • パライエッタの「まだ、ここでやり残したことがあるような気がする」という台詞の意味は?
  • 列車の中で人々に巫女として拝まれている時に、なぜネヴィリルはアムリアとの出会いの場面を思い出したのか?
  • なぜエリーは性別が決まったあと泣き出したのか?

など。まあ、あえて伏線を色々とまいているのだろうけど、うまくやらないとただの思わせぶりな演出になってしまうわけだし。
導入部分としては、無垢な主人公が問答無用で戦いの渦中に放り込まれてしまうという王道の設定よりは好みなんだけど、もう少しアーエルに歯止めを利かせられる部分があった方がいいかも。今のままだと戦いたいだけのキャラになりかねないし、見る方として感情移入がしにくいところもあるから。