第5話 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅲ

相変わらず音楽の使い方、特に切り替え方が上手い。長門の長広舌が一段落した後にちょっとのんびりした感じのものにするあたりは見る側の集中力を見計らってリズムを変えている感じがする。どうでもいいけど、朝比奈さんが部室であれこれされている時(もしくはその前後)の音楽がたいてい物悲しい雰囲気なのは演出の定型からは外れている感じだが、実のところそういうのを使えそうな場面がこのシリーズにはほとんどないということかも。
謎の転校生(古泉)が来たことをキョンに知らせる時のハルヒの体勢は江面だけ見ればラブなモーションでもかけているかのようだ。製作者的にはこの作品をハルヒキョンの(表面にはまったくといっていいほど出てこないけど)恋愛物語と見ているとか? 土曜の課外活動で組み合わせを決める時もキョンと一緒になれなかったことが不満なのかジュースを荒っぽく飲み干すという描写*1を二度入れているし。
原作に比べて軽い感じですかしたキャラになっているキョン@杉田だが、ハルヒ

(古泉の「SOS団は何をするところなのか」という質問に対して)
SOS団の活動内容、それは」
「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶことよ!」

を受けての「全世界が停止したかと思われた……っていうのは嘘ぴょん、で」はいかにもアニメ版ならではのアレンジ*2だなぁ。個人的には慣れてきたらこっちのノリも悪くないと思えてきた。

*1:原作にはない部分。……と思ってたら、しっかり141P、154Pにあった。

*2:原作では単に「というのは嘘で」となっている。