第2話 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ

今のところ予想以上の出来。何より、原作の持ち味であるキョンの独白をきっちり生かしているのがいい。口に出している台詞だけ取り出してもただのドタバタにしかならないものなぁ。相変わらず声が少々さわやかすぎる嫌いはあるけど、ハルヒと会話している時はそれなりに無愛想な感じにもなるので慣れればいけるかも。
第1話ではほとんどしゃべる場面がなかった主役のハルヒの声を今回じっくり聞いたわけだが、特に違和感はない。朝比奈さんや朝倉涼子の甘い美少女声に比べると実に普通の声である。エネルギッシュな暴走キャラとしての面を重視するのであればこれくらいでいいのかもしれない。
あと、これは第1話からあったがEDの映像がなかなかよい。SOS団の5人がアイドルまがいのダンスをするというものだけど、何もない空間で踊るのではなくどこかの教室で踊っている(ついでに言えば全員制服のまま)というあたりが、非日常的要素を物語のキーにしながらもベースと最終目的は日常世界にあるこの作品らしいというかなんと言うか。
追記:キョンの独白、脳内突っ込みの高い再現度を見ると、これが「マリみて」のアニメでもできていればなぁ、という気はした。あれも原作では祐巳が内心で色々とつぶやいている場面が多くて、意外に祥子さまを初めとする上級生にも遠慮のない寸評をしていたり*1する。山百合会を単に崇拝しているだけの一般生徒とは違う祐巳の自然体な部分が出ているところ。演出的には主人公と視聴者をシンクロさせやすい効果もあると思うし)

*1:ロサ・カニーナ」116Pの『それ、言葉間違えてませんか。白薔薇さま』のようについ口に出していたりもするけど。