第8話「カクシゴト」、第9話「トキヲコエテ」

時空界の存亡に比べれば瑣末なことだからなのかどうか、割と緊迫しているはずの場面でも平和なBGMがかかっていて和む。親子ともどもハルカ母子に主導権を握られっぱなしのユウとその母親が微笑ましかったり。
カラスとハルカの信頼関係が面白くないらしいユウの様子には小学生らしい子供っぽさが出ている。とはいえ子供のことだし、ハルカをはさんでライバル関係というほどの認識は少なくともユウの方にはないかな。まあ、ハルカはカラスに朝会う前に鏡で髪をチェックしていたりするけど、カラスにユウを重ねて見ている描写もある*1からこの二人を全く別に考えているわけではなさそうだ。
ユウがバロンにじゃれつかれるところは今までにない明るい面が出ていてちょっと意外というか唐突な感じさえあった。そのあと引出しのチョコを巡ってハルカともめるところも実に他愛のない雰囲気で、本来の仲の良さがようやく垣間見れたというところである。母親(美有樹)の方もハルカの母(明日香)に勧められたワインを飲むうちに表情が緩んできて別人になっている。最終的にはハルカの力で(ユウの母が知らなかった)過去を見られたことで解決するのだけど、二人の本来の明るい顔が出た時点で道は開けていたということかもしれない。

*1:バロンをなでている手つきが似ていることに気づく、など。