第18話「稟の好きなヒト」

シリーズ途中から見ているアニメが多い自分だが、これも見始めたのは10話くらいから。原作のゲームの評価が芳しくなかったのでチェックしてなかった。WOWOWならではの規制の緩さを生かした色気方面のサービスが視聴のテンションを引っ張っている感もあるが、割と重要なキャラとして設定されているはずのネリネとシアが中盤で戦線離脱っぽいという意外な展開もあり、主人公の回りに魅力的な女の子がいっぱいのハーレム構造ながら先が読めないのはスリルがあってよい。
今回の話は亜沙先輩メインで、演じる伊藤さんのいい仕事ぶりが見物だった。偽りであるがゆえにむやみと楽しげなデートシーンの雰囲気も手伝ってのことかもしれないが、実年齢がキャラよりも二回りも上だとは思えない成りきり具合である。まあ、稟に平手打ちを食らわした後の台詞は声を張り上げるせいか急に声が太くなってたけど。
友人たちから押しつけられた形でデートに及ぶ時の相手になるというのは、メインヒロインの条件のような気もするが、実際どうなんだろう*1

亜沙 「稟ちゃんは無理やりデートさせられたんじゃないでしょ?」
稟   「もちろんです! 俺は亜沙先輩と――」(何かに気づいたようにハッとする)
亜沙 「次は、稟ちゃんの気持ちで僕を誘ってね……」

を見る限り、少なくとも稟の気持ちは亜沙先輩に向いているようだけど、仮にはっきり気持ちをぶつけたとしてもごめんなさいされる可能性も無くはない。年上ヒロインだしなぁ。EDの絵で最初にくるのをどう解釈するか。
一番最後の、真っ暗な台所で楓が料理をゴミ箱に捨てているシーンはうつろな表情がまるでホラーである。予告では亜沙先輩もパニックに襲われたような顔をしているし、いったいどうなってしまうのか。

*1:まあ、控えめな性格のキャラの思い出作りというパターンもありそうだが。