「ないしょのティンティンたいむ」の感想・その2

理奈ルートで2回クリア。BadエンドとGoodエンドらしきものを見た。例によってネタばれは気にせずに感想を書く。
<クリアした上での印象>
けっこう微妙。基本的にイベントがエロに偏りがちなのは公式ページの紹介などでも想像はつくからいいのだが、そのエロシーンのテキストが独特なのである。まず、地の文が台詞の数倍ある。5、6回クリックして1回台詞が出てくるという感じ。もっと多い時もある。そして、その地の文でなされる状況描写が時にまだるっこしいというか、少々説明し過ぎの感あり。主人公の女の子は特に性的にも知的にも優れているわけではないし、冷静沈着な性格でもないので、やたらと語彙を費やして状況説明をされると何だかキャラ的に不自然だし、場面のノリにもそぐわない。それが我を忘れるほどの快感を覚えているシーンであればなおさら。
一応、サンプルをあげてみる。理奈が亜依の「ティンティン」を口でくわえている場面。

比較的刺激を感じる神経が鈍いオチンチンの裏を強力な舌のザラザラでこすり、敏感なカリの部分がある横と表の部分を頬の粘膜と上唇でこすることで、オチンチンに均等な刺激が与えられ、みるみるうちに射精感は高まっていった。

つまり、[1:竿の裏は感覚が鈍いから舌で強烈な刺激を与え]、[2:敏感なカリは頬と唇で優しく刺激する]ということなのだが、一文が長いせいもあって一回読んだだけではなかなかイメージがつかみにくい。ここは単に、「舌と頬と上唇を使ってオチンチンのあらゆるところに刺激を与えられた」というくらいの表現でもいいような気がする。
ついでにもう一つ。同じく理奈が口でしている場面。

唇で亀頭を咥え、上唇と下唇を左右別の方向に動かしたかと思うと、次に舌を亀頭の内側に横に動くようにスライドさせ、次に上の前歯と下の前歯を左右別の方向に、のこぎりのように動かして、軽く亀頭をなぞる。

これも一文が長い。「スライドさせ」の後で一度切ってもいいような。また、唇、舌、前歯の動きを一つの文章で説明しようとしているために、やはり読んでいる方としてはすぐにイメージがつかめない文章になっている。この場合、唇と歯は基本的に同じ動きをしている(上と下を別々の方向に動かす)ので、「唇と歯を横にのこぎりのように動かして」という感じでまとめて描写するか、どちらかの描写を省くかした方がいいかもしれない。いずれにしても、エロシーンには勢いも大切だと思うので、もう少し文章をシェイプアップしてもいいんじゃないだろうか。
<他に気になったところ>
スキップが遅い。通常のスキップは音声の入る部分でかなり速度が落ちるし、「次の選択肢へ」のスキップも一瞬で選択肢に飛ぶわけでなく、飛ばしている間の絵やテキストが画面に表示されないだけなので感覚的にはあまり差がない。選択肢を選ぶ場面が1回のプレイですくなくとも40回程はあるのでできればもっと早い方がいい。
<エンディングへの流れ>
最初のプレイは本能に任せた行動をとってたら、最後はふたなり化した理奈に女の子の身体に戻った主人公亜依が襲われるという結末になってしまった(おそらくBadエンド*1)。いわば理奈の亜依に対する気持ちが暴走するという結果に。
2回目は、理奈とは会話などで関係を保ちつつも性欲の発散はある程度自制する方向で進めた。たとえば、主人公は男性器が生えてからは毎朝、「朝勃ち」するようになってしまうのだが(笑)、その処理を理奈にさせるのを止めるとか*2。その結果、理奈と亜依はめでたく結ばれることになった。亜依は女の子の身体に戻ることを止め、理奈が亜依と同じ身体になることでお互いを受け入れやすくするという、ある意味ふたなりゲーらしい結末。
感想・その1へ

*1:エンディングにつけられた名前は「理奈の股間に…」

*2:全部断ったわけではなくて、流れ的に理奈の気持ちを尊重した方が良さそうな時は頼んでいる。