「ぺとぺとさん」1話〜6話

録りだめしていたのを見たのだが、あまりピンとこなかった。絵にしろ話にしろ十分まとまってはいるんだけど、なぜか熱中できない。
原因はたぶん、各キャラクターがたいてい最初の印象通りの行動をとるからだろう。たとえば、姉御肌のくぐるは常に男勝りだし、眼鏡をかけたクラス委員の清美は常に規律を第一に考えている。次にどういう風に振舞うかある程度予想がつくものだからそこに驚きは存在しない。まあ、くぐるがシンゴに好意を持ちつつも明らかに嘘とわかるような態度で否定したり、清美がシンゴの歯についた海苔を舐め取るためにディープキスをかましたりという突発的なシーンもないではないが、普段の性格と正反対の行動というのも実はフィクションにおいてはお約束といえるわけで、「やられた」というところまではいかなかった。もちろん、これはキャラクターの好みとは別問題だけど。
なにやら悪評が聞こえていた5、6話のミにょコンの話は、思ったほど重たい話でもなかったが、単なる姉妹喧嘩で公共のイベントを荒らすのはまずいだろうな、やっぱり。
表向きは組の後継問題、その実はちょちょ丸が姉に捨てられたと思いこんでいたがゆえの行動でいわば愛情の裏返し。まあ、まだ7歳の子供だし、その気持ちは理解できないこともないが周囲に対する配慮があまりにも欠けている。4話で対決した時はくぐるが「かたぎの人に迷惑がかかるから表へ出ろ」的なことを言っているのだが、6話ではその余裕もないのかステージでそのままやりあってしまっている。コンテストの結果、賞を取ったのがちょちょ丸(と、ぺと子)というのもちょっと納得がいかないし。なんだか、シンゴの家へ入りこむために結果を操作したようにも見えてしまう。