箱入りデビルプリンセス 1巻、2巻/ネツマイカ

箱入りデビルプリンセス (1) (CR comics) 箱入りデビルプリンセス (2) (CR comics)
タイトルを、たとえば「おしかけデビルプリンセス」*1にしても全く違和感がないくらい、よくあるラブコメの「おしかけ女房」ものだが、雑誌を読んだこともないマイナーな雑誌の作品であることと、絵が好みであることが購入の動機になっている。別にゲテモノ食いというわけでもなくて、70%くらいの成功確率を見こんでの事だったが果たして?
ゲームの様に評点をつけるなら、「絵/4 話/3 キャラ/3 色気/4.5 ラブ/4 コメディ/3 総合/4」といった感じだけど、やはり一番の見所はヒロイン達の下着や肌が露になるサービスシーンということになる。1巻の表紙折り返しのところにある原作者(松本真)のコメントが「目標は、毎回3パンチラ1シャワーシーンです。(笑)」だから、わかってやっているのは間違いない。18禁ものに慣れた目には、肝心なところが髪の毛などで隠されているのが何とももどかしかったりするけど。(笑)
しかし、パンツはともかくシャワーシーンを毎回盛りこむのは某全国行脚の時代劇じゃあるまいし無理があるんじゃないかと思ってたら、2巻のコメントでは「聖水・服破れ等は1シャワーシーン扱いで。(笑)」と条件緩和を持ち出していてちょっとおかしかった。まあ、何らかの形で(着替えとか変身とか)全裸になっているのもカウントすればけっこうノルマは守られている気もする*2が。公式のコミックス第1巻の紹介(各話毎に数コマ見られるようになっている)を見ればある程度は傾向がわかると思う。
内容の細かい部分では、いくつか引っかかるところもある。

  • 主人公の男の子が属する部活が陸上部。自分もかつてやっていた身でなんだが微妙に地味というかなんというか。
  • その陸上部の部長(♂)が主人公のことを本気で好きであるという設定。まあ、これは昨今の流行とも言えるけど。
  • ヒロインのマキは悪魔らしからぬ純真無垢な性格なのに、主人公の学校に制服で来ているときはなぜか下着が黒である。うーん、悪魔だから?
  • 主人公と買い物デートをしている時に、マキが注目して見ていたのが野菜売り場。なぜ野菜?
  • 添い寝したり、風呂へ一緒に入るように誘ったりという、マキの拙いながらも必死の誘惑行動は、「魂と引き換えに3つのお願いをしてもらう」という本来の目的とのつながりがよくわからない。仮にそれで欲情したとしても、お願いを言う気になるものだろうか。

なんとなく、王道というか教科書通りの流れからはちょっとずれた設定が時々あるなぁ、と。
その辺り、悪く言えばB級のセンスが多少感じられなくもないが、全体として見れば上品な絵柄ながら色気方面のサービスに余念のない作りは一貫しているので、OKかな。

*1:そういえば、これから「デビル」を外したらそのままのタイトルのエロゲーがあったな。各所のレビューを見るに、あまりできはよくなさそうだけど。

*2:一応、個人的な判断の元に集計して平均値を出してみたら、「パンチラ:2.1875回/1話、シャワーシーン:0.9375回/1話」という結果だった。