フタコイ オルタナティブ「FILE-10 クマのように舞い、イカのように刺す」の感想

あまり安直なたとえを使うのはよくないけど、どうしたもんだろうかこのエロゲー的展開は。しかも主人公へたれな鬱系。なぜ双樹を探しに行かないのか問い詰められて、「その方が……双樹のためにはいいかな、って……」とか情けない顔で言っているところではぶん殴りたくなった。(笑) すぐに銭湯のおばあちゃんが

「『自分みたいな男には、女にそばにいてほしいなんて言う資格はない。
いっそこのまま終わりにしちまった方が相手のためだ』
そんなとこか」

と、厳しい指摘をしているのも当然である。
冒頭の場面で三ツ木グループの社長か誰かに社会的立場や経済的基盤の弱さを指摘されてへこんでいるのもなぁ。そういう外枠だけで人の幸せが決まるものでないと思うのだが。何よりそれを判断するのは本人だろうし。たとえ思いこみと言われようとも、「自分といっしょにいるときの双子は幸せそうに見えた。屋敷で不自由なく暮らすのが幸せだというのなら、なぜ逃げ出したのか」くらいのことは言ってもらいたいもの。