MADLAX 第6話 「遺言 -leave-」の感想

もともとテンポのよい会話を期待する作品ではないのだが、今回はいつにもましてぎこちない感じで妙な間があった。ただ、それが必ずしもマイナスにはなっていなかったようにも思う。執事氏のあからさまな説明台詞「奥様とお嬢様の乗られた飛行機が消息不明? それで旦那様は?」*1はどうかと思ったが。エリノアの回想なのだから、普通に独白で説明させてもよかったような。
そのエリノアだが、パーティの庭でマーガレットに絡んでいた男子生徒を<飛び膝蹴り→ソバット>で倒したのには驚いた。「汚らわしい手を離せ」とある意味お約束の台詞まで飛び出してまさに正義の味方である。戦うメイドさんもフィクションではもはや珍しくないけど、完全に徒手空拳なのは珍しいかも。
最後のところで、マーガレットがエリノアに頼みごとをしようとしていざ言い出したら度忘れした後のやり取り、

エリノア:頼みごとは決めてから、おっしゃってください。(あくまで楽しげにからかうように)
マーガレット:雨が降ったら……雨が降ったら、言うことにするね。

は、とぼけた感じでなかなかよかった。まあ、天然ボケというやつかもしれないけど、少しは人間味が感じられたので。

*1:12年前、マーガレットとその両親が飛行機事故に遭った時の連絡の電話への応対。