スピッツ「色色衣」の感想

色色衣

色色衣

既に新しいアルバムも出ているのでいまさらだけど、聞いたその時が自分にとってのリアルタイムだから気にしない。
各曲ごとに印象を書いてみる。
01 スターゲイザー 一番最初の曲だが、あまりピンと来なかった。「君がいなきゃ 困る 困る」がちょっとくどい。(笑)
02 ハイファイ・ローファイ この曲に限ったことじゃないけど、意味のわからない歌詞が続く。「誰も彼も イイこと言うが/欠けた夕陽が見えるだろう?」とか、前後のつながりを考えるだけ無駄かもしれない。まあ、そのわけのわからなさがいいんだけど。ちょっと「夕陽が笑う、君も笑う」を思い出した。
03 稲穂 カントリー風?な曲。軽い曲調に合ったポジティブで前向きな歌詞だけど、すごく持って回った言い方なのがスピッツらしいというか。運命の人に巡り会った気持ちを伝えるにはもっとわかりやすい言葉の方がいいような気がしないでもない。
04 魚 「稲穂」が明るいイメージの象徴としてのタイトルだとしたら、こちらは暗く冷たいイメージとしての「魚」だろうか。「二人がまだ出会う前からの」とか「この海は 僕らの海さ」とかはちょっとセカイ系っぽい?
05 ムーンライト タイトルにもあるけど、サビで使われている「ムーンライト」が最初何を言っているかわからなかった。遠くから好きな子を眺めるというスピッツのスタンスの典型例。
06 メモリー 難解だなぁ。「あなたのために蝶になって」を繰り返すサビは軽くていいんだけど、歌詞は見れば見るほどわからない。ちょっと降参。
07 青春生き残りゲーム 「生き残れ」「バカなゲーム」「ネズミのように」とキーワードを拾えば割とわかりやすい。ネガティブなようでポジティブ。
08 SUGINAMI MELODY 冒頭の歌詞が「眠るのは猫 人は旅人」と聞こえた。言えてるなぁ、とか思ってたら「眠る野良猫」だった。(笑) 
09 船乗り 短くシンプルな曲だけど、個人的には一番気に入った。いい意味で若さがある。それにしても作者は「旅」という言葉が好きだな*1
10 春夏ロケット 冒頭のギターが「スピカ」を思わせる。破滅への逃走を企むというのもスピッツにはおなじみのテーマかな。
11 孫悟空 サビの高音でリズムよく盛り上げるところが「船乗り」に似ているような。歌詞は割と前向き。
12 大宮サンセット 小市民的な幸せを語ってもどこかで世界とつながっているのがスピッツらしさなんだろうか。
13 夢追い虫 「美人じゃない 魔法もない バカな君が好きさ」とかよく書くなぁ。自己をどこか卑小に見ながらかっこ悪くも前に進むという歌詞なのに泥臭さがないのが正宗ボイスの力か。
14 僕はジェット 「ジェット! ジェット! ジェット!」のインパクトが全てかも。歌詞の細かい意味は考えてもしかたがない。

*1:魔女旅に出る」とか「旅人」とか