MADLAX 第1話、第2話の感想

第1話 「銃舞 −dance−」 噂の「ヤンマーニ」アニメ。AT-Xで放送していたのを録画して見るのを忘れていた。
殺伐とした戦場が舞台の割にまったりというか緊張感に欠ける雰囲気。あっさりしたキャラデザとか、先の見えすぎる展開だとかいろいろ要因はあると思うが、主人公マドラックスの軽い言動もあるのか。任務開始前の「帰ったらパスタにしよう」はまだいいけど、ピート*1に対しての台詞「女の子を置いていくの?」はその直前に見張りを瞬殺した人間が言っても皮肉にしか聞こえない。
いざ、本格的な戦闘に入ろうかという時にわざわざノースリーブのドレスに着替えるのは意味があるのだろうか。ポーズを決めて銃を打ったりするのはまあ、フィクションだし構わないんだけど、敵の弾を避ける素振りもないのにまるで当たらないというのはご都合主義にも程があるし、どうも意図がわからない。さながら無敵モードのゲームキャラである。
第2話 「紅月 −crimson−」 第2の主人公はずいぶん無気力な子のようだ。お嬢様なのにバス通学というのも意外といえば意外。
日本人を哀れな存在(ブランドイメージでしか物事を判断できない)として描くのは外国を舞台にした話だから別に不自然ではないけど、わざと斜に構えたスタンスを作っているようにも見える。たとえば石油で儲けた中東の人間などでも「金はあるが無教養」という設定には合うと思うのだが、わざわざ日本人を持ってくるのがちょっとあざといと感じる。
マーガレットの屋敷でヴァネッサが夕食をとるときにメイドのエレノアも席についているのは違和感がある。たぶん、屋敷にはマーガレット以外に人(マーガレットの両親とか)もいないのだろうけど、使用人としてはやはり立っているべきなのではなかろうか。

*1:マドラックスが助けた反政府軍の青年。初対面でマドラックスのことを「美人だから」と言ったり、2度目に救出されたあと「デートしよう」と言ったりかなり無邪気な性格。