フタコイ オルタナティブ「FILM-05 7DAYZ(...and HappyDayz)」の感想

今までの次回予告*1の冒頭に出ていた、沙羅がカメラ*2を持って走っているシーンは今回の話のものだったらしい。自分の身近にある風景を撮って想い出作りなどというのは不吉極まりないサインだが、案の定二人が失踪した。それにしても、沙羅の写真撮影にしてもそうだけど、双樹が部屋の窓辺でギターを弾いているところは、妙に渋い曲*3でもあるし、ロングスカートのフェミニンな服装とはイメージがかみ合わない。まあ、第1話で見せた怒涛のカーチェイスを考えればいまさらではあるけれど。
結局二人が一週間で戻ってくるのは、第5話という中途半端な話数とタイトルを見れば予想はつくけど、どこに行っていたのかは謎のまま。ただ、実家の場所と電話番号が明らかになったことでちょっと話は進んでいるようだ。
夕暮れの河川敷で、恋太郎の「温泉にでも行かないか?」という問いに対して、沙羅と双樹が

沙羅:(「えへへ」と笑って)このままがいい!
双樹:いつまでも3人でこうして歩けたら、それが一番いい!
沙羅:二十歳になっても!
双樹:三十になっても!
(以下、「八十」まで続く)

と答えているのは質問の答えになっていない気もする。「このままがいい」という言葉からすると、つまり、この二人は恋太郎との関係をこれ以上は深くしたくないということなのか。
このシーンは逆光でちょっと離れたところからのカメラなので、3人の細かい表情はわからないのだが、沙羅が「恋太郎、泣いてる〜!」*4と言い出すところなどは、直接恋太郎の涙を絵で見せるより趣きがあって上手いと思った。沙羅と双樹も、立っている姿勢や走る姿勢がきちんとどちらのキャラかわかるように描き分けてあって見事である。「四十になっても!」のところでは仲良く一緒にジャンプしているのがまた芸の細かいところ。
二人が戻ってきて、いつまでも一緒にいたい宣言もしておいて、これで安心かと思ったらそうはいかなかった。沙羅が自分の撮った空の写真を背景に

記念写真。
私たちが、本当にハッピーだった時の空。
私たちが、一番にいたときの空。
雲は流れて、太陽は傾いて。
同じ空なんて、二度と私たちの上にはないけれど。
でも、この写真の中にはずっとある。
だから、記念写真。

と不吉なモノローグ。なかなかすっきりさせてくれないなぁ。(笑) どうでもいいけど、予告の後に出る「次回もお楽しみに。」のジングルがやけにサスペンス調だった。

*1:今回も出ているけど。

*2:白黒でわざと古いフィルムみたいにしてあるせいで、遺品か何かが入っている箱だと思ってた。(笑)

*3:聞いたことのないアーティスト名(デイジーフィッツジェラルド)だけど、架空の人物かな。

*4:八十まで一緒にいたい、ってそれは受け取り方によってはプロポーズみたいなものだし。