「処女はお姉さまに恋してる」の感想・その2

第二話「お転婆花嫁幻想曲」と挿話*1「薄荷(Interlude)」まで。
言葉の綾かもしれないけど、「お転婆」が幽霊の一子を指しているのだとしたら多少不正確な形容という気もする。気が動転するとものすごい早口になってしまうというのは、どちらかというと「慌てんぼう」なのでは。瑞穂が部屋に入ってくると飛びついたりする*2あたりは積極的だが、基本的には割と控えめな感じだし。
第一話で主人公瑞穂のエルダー就任に異を唱えた貴子だが、瑞穂が水泳の授業を見学する理由を問いただすのはいいとして、それ以外では意外におとなしい。歴史の授業中、相談に乗ってもらったことを瑞穂に感謝されて顔を赤くしているけど、別に男だと気づいていないのであればちょっと不自然な反応にも見える。同性に恋愛感情を持ちやすいという設定ではなさそうだが。そして、その態度を見て瑞穂が「ど、どうしたのかしら……」とすっかり女言葉でつぶやいているのが笑える。まあ、四六時中女としての言動を保つ必要のある環境に置かれたら誰でもそうなるのかもしれないけど。

*1:夏休み中の話で短いので番号を振っていないのか。内容的には第三話の導入部という感じだけど

*2:幽霊だが、人の身体には触れることが出来る