【Stage4】魔人の王様〜マージ・ジルマ・マジ・ジンガ〜の感想

レッドの魁君大活躍というか、演じる橋本淳の熱い演技が光る回だった。若いっていいなぁ。
いきなりビンタで何事かと思ったら、ブルーの大切なコンパクトをレッドが割ってしまったということらしい。個人的には、割ってしまうシーンから始めてもよかったような気もする。レッドが周りを見ていない不注意な性格というのも、すぐに納得できるエピソードが今までにあればわかりやすいと思うし。でも、ブルーが向こうに行った後にレッドをほかの3人が悪巧みでもするように囲んで忠告するところはよい。深刻な雰囲気の中にもほほえましい兄弟愛を見せていて、実にこのシリーズ(まだ4回目だけど)らしい和むシーンである。
スーパーで噂好きの主婦たちがインフェルシアやマジレンジャーのことを話しているというシーンも毎度おなじみだが、「摩訶不思議」という言葉はいかにも日常性とはかけ離れていてちょっと違和感がないでもない。時代がかっているとでもいうか。今まででも「魔法使い」とかの単語を普通の主婦が使うかなぁと思っていたんだけど。まあ、ささいなことだし、ファンタジーな世界を視聴者の頭になじませるための小演出といえないこともないかな。
石にされたブルーを解くためにレッドの魔法が使えるかもという話に出てくる言葉が聞き取れない。「れいせんじゅつ」? 「練成術」が使えるということで、「ジル・マ・マジーロ」を気合とともに連呼するレッドだが、当然のごとくブルーは元に戻らない。
ブルーが残した言葉「周りを見なさい」で、ブルーが石にされた時に持っていたコンパクトに気づくレッドも相当勘がいい。前回のグリーンといい、ちょっとしたハイパー頭脳である。それはさておき、コカトリス(小)を鏡でビームを跳ね返して倒すわけだが、これはいわばファンタジーのお約束。レッドが気づくまで自分も失念していたけど。そして、ようやく石の呪いが解けたブルーにほめられて「母さんみたいだ」と照れて横を向くレッドの笑顔が非常によい。泣きの演技の部分はちょっと粗も目立つが、それも味か。しかしまあ、ブルーの甲斐麻美さんはもう一つ演技が硬いのが難点である。今後の成長に期待。
マジキングに変身すると、ロボットアニメに時々出てくるように内部でそれぞれの意識が実体化するという感じになるようだが、チェスの駒というより一寸法師の茶碗舟のように見えてしまうのがちょっとおかしい。
コカトリス(大)は特に手間取ることなくあっさりチェックメイト。「マジだぜ」「マジで決めたぜ」とマジを強調している。前回の予告では極真空手の試合のように左右のパンチを連打するというカットがあったのだが、なんだかそのシーンがなかったような。
さて、次はレッドの恋の話とはまたずいぶんベタな青春路線だが、どう見ても成功しそうにはないなぁ。w