パンプキン・シザーズ第2巻

maeoki2007-01-13

Pumpkin Scissors(2) (KCデラックス)

Pumpkin Scissors(2) (KCデラックス)

1巻を読んでアニメ共々気に入ったので最新の6巻までまとめ買いしたのだが、全部まとめて書くのは大変なのでとりあえず2巻だけ。
1巻の表紙は伍長が前に来ていたけど、2巻では少尉が前に来ている。二人がペアで登場するパターンは4巻まで続いており、4巻では再び伍長が前に来ているのでどちらが主役云々をこれで判断するのは難しい。それ以前にあまり意味のない考察かもしれない。
さて、1巻では勢いよく夜盗や悪徳貴族を始末して正義の軍隊としての存在感を見せたが、さすがに次の敵は大掛かりになってきている感じだ。地下水道の難民に麻薬を売る組織の長である局長がいかにも悪そうな顔で出て来るけど、最後の引きを見るとまたさらに上の組織なりブレーンがいるようだし。
基本的に荒事はランタンを点けているときの伍長が担当しているのは今まで通りだが、この巻ではそれ以外の部分でオレルド准尉が活躍している印象がある。1課の人事課のお姉さんを口説いて情報を見せてもらうわ、麻薬におぼれた父親の目を覚ますために娘を(わざとすけべえな顔で)襲うふりをするわ、ラテン系(?)色男の本領発揮というか何というか。
この巻では3課の部隊名の由来も明かされる。

奴ら*1は いつも手の届かぬところにいた‥‥
金で 暴力で 権力で その身を幾重にも守っていた
そう‥‥ まるでブ厚い南瓜の皮のように
‥‥刃が必要だった
万聖節の前夜に 南瓜に細工を為す鋏――『南瓜抜き鋏』のような頑健で強大な刃――!!
いかな外皮をも 斬り裂き断ち割るために
だから我々は名乗るのだ‥‥そう――――!
誇りをもって パンプキン・シザーズの名をッ!!!

名前だけだと何か間抜けな感じもしていたのだが、これを見るとちゃんと筋が通ってるし、何よりそれを宣言する少尉の誇り高い姿にしびれるわけである。貴族という身分のありがたみを感じる場面。

*1:私利私欲のために民を貪る”人為戦災“